実際に測定してわかった格安SIMの速度とおすすめの格安SIM

格安SIMは大手キャリアで契約するよりも、かなりお得に契約できることから最近人気が高いサービスとなっています。

しかし、格安だから速度が遅いなどの問題があるのではないか?格安SIMにしたら速度が全然出ないという口コミを見た。

そんな疑問からなかなか手を出せないのも事実。

速度も十分で大手キャリアのスマホと同じくらいの速度を出してくれる格安SIMはないか?

結論から言えば、大手キャリアの通信速度よりも速い速度が出る格安SIMも存在しますし、選び方次第では現在お使いの大手キャリアスマホや他格安SIMよりも高いパフォーマンスを得ることができる可能性が高いです。

さて今回の記事では格安SIMの速度について、実際に計測してみてわかったことやおすすめの格安SIMを紹介します。

今回の記事を簡単にまとめると!

  • 格安SIMは場所や時間帯によって回線速度が変わる
  • UQモバイルは回線速度が大手キャリアと同じくらい速い
  • イオンモバイルはプランが多くて回線速度も速い、最低利用期間が設定されていない
  • 口コミがいい格安SIMでも場所と時間が悪ければ回線速度は遅くなる

 

大手キャリアと比べて格安SIMの回線速度は遅いのか?

月々の携帯代金を安くするには格安SIMがおすすめ

一般的に格安SIMは大手キャリアの通信設備を借りている格安SIMは、大手キャリアよりも回線速度が遅くなってしまうデメリットがあります。

しかし、格安SIM次第では大手キャリアよりも高い回線速度をほこる格安SIMも存在することも事実ですので、大手キャリアよりも遅いと一概には言えないのが現実です。

大手キャリア3社の回線速度測定結果

実際に当サイトの方でも大手キャリア3社(au、docomo、Softbank)の回線速度を測定して、比較してみました。

下りと上りで比較していますが、下りは動画やWebページを見る際の速度で上りはメールなどの送信物のことを表しています。

下りの測定

上りの測定

流石は大手キャリアなだけあって回線速度はどれも高いです。

測定方法としては1日24時間の平均値をとってあります。

同じ場所で測定しているので、基地局との距離の関係で他の場所と差があるかもしれませんのでご了承ください。

このレベルの回線速度ともなればどれを選んでもさほど変わりません。

大手キャリアは絶対の信頼度がありますね。

大手キャリアの回線速度を測りましたが、今度は格安SIMの回線速度を測ってみましょう。

実際に格安SIMの速度を計測してみた

当サイトでは毎月格安SIMの速度を計測しています。

毎月計測をしているとわかりますが、ここ1年間でそこまで格安SIMの速度についての順位の変動そこまで大きくありません。

つまり、今月に計測しているものだから来月には極端に回線速度が落ちる、なんてことは考えにくいのでご安心ください。

また、測定する時間によっても順位は変動するため、自分がスマホを使う時間帯に速い格安SIMを選ぶことをおすすめします。

なぜ格安SIMの速度を計測する必要があるのか?

格安SIM各社にはそれぞれ回線速度が記載されています。

これを見ればいいのではないか?と思う方も多いでしょう。

しかし、それはあくまで目安であり、正確な数値ではない場合が多いです。

すべての格安SIM会社には、最大下り~Mbpsなどと一応記載されてはいますが、実際に計測をしてみるとその目安の100分の1、もしくは1000分の1程度しか回線速度が出ていないこともありました。

あくまで最大このくらい出ますよという記載の仕方なので、1000分の1しか出ていなくても文句は言えません。

また、利用する時間帯、ユーザー数などによってこの数値は変化するので、実際に計測しなければ速度の速い格安SIMは判断できないと言い切れます。

今回の回線速度の調べ方

調査方法によって結果が変わってくる場合があるので、今回は一般的に誤差の出にくい方法で調査しています。

速度計測アプリを使用し、ページ読み込み速度を測ります。

場所を変えてしまうとその都度数値が変動するため、同じ場所(東京23区内)で計測を行います。

時間帯による速度の変化

格安SIMでは大手キャリアの一部の通信設備を借りているので、ユーザーが使う時間帯が偏ると一気に回線速度が落ちたりすることがあります。

しかし、すべての格安SIMがそういうわけではなく、格安SIMによっては混んでいる時間帯にこそ効果を発揮するものもあります。

実際に計測してみたのでグラフで見ていきましょう。

通勤の際に混み合う朝7時~8時の測定結果

UQモバイルとイオンモバイルが回線速度が速くて目立ちます。

朝の通勤、通学ラッシュ時に計測しているので混み合った回線状況の中、これだけの回線速度を格安SIMが出せるのはすごいことです。

一番混む時間帯。お昼休憩の時間の昼12時~13時の測定結果

昼はお昼休憩と重なり回線が混み合いますので全体的に回線速度は遅くなってしまう印象です。

ここでもUQモバイルとイオンモバイルは優秀ですね。

会社や学校から帰宅する時間帯の夜19時~20時の測定結果

夕方は帰宅ラッシュとなりますが、帰宅する時間帯がずれていたりするので、今まで遅かった格安SIMも本来の回線速度を取り戻しつつあります。

回線速度の速い格安SIMは大手キャリアと比べてどのくらい安くなるのか?

さて、速度の速い格安SIMがわかったところで、どのくらい大手キャリアよりも安くで使えるのかを知りたいところです。

結果から言ってしまえば、大手キャリアよりも格安SIMの方が格段に安くなります。

回線速度が大手キャリアと同じだとしても値段だけ落ちるというわけですね。

格安SIMだけで比較しても、大体の格安SIMは削れる費用は削っているところがほとんどですので、そこまで料金の差はありません。

値段にすれば数百円です。

格安SIMはなぜ安いのか?

まず、格安SIMが大手キャリアと比べてなぜ安いのか理解しておく必要があります。

  • 携帯ショップの建設費の削減
  • 人件費の削減
  • 通信設備の維持費が必要ない

主にこのような理由で安くで利用することができています。

月々の携帯代金を安くするには格安SIMがおすすめ

格安SIMでは大手キャリアの通信設備の一部を借りて運営しているので、大手キャリアが必要とする基地局、収容局の維持、メンテナンスなどにかかる莫大な費用が不要です。

さらに全国的にどこにでもある携帯ショップを構える必要がありません。

格安SIMはインターネットでユーザー自身が自分に合ったプランを選び、見積を出して決済を行うため、従来のような携帯ショップで店員さんとやり取りをする必要がありません。

つまり、携帯ショップの運営費や人件費が不要になるため、その差額分が安くなるといった構造になっています。

具体的にはどのくらい安くなるのか?

大手キャリアよりも格安SIMの方が安くなる理由がわかったところで、具体的な金額でどのくらい安くなるのか調べてみました。

docomoの利用料金平均額

  • 5G以内:6650円
  • 大容量プラン:8000円〜12000円

Softbankの利用料金平均額

  • 5G以内:6700円
  • 大容量プラン:8600〜9600円

auの利用料金平均額

  • 1〜20G以内:6500円
  • 大容量プラン:7000〜11500円

上記は大手キャリアの端末代を除く費用の一覧になります。

こちらはオプションや端末代金は付けていないので、単純にインターネットの利用のみの料金になります。

これに加えて電話代などがかかってきます。

大手キャリアの場合、5Gプランを契約したとしても6500円程度かかることがわかりますね。

これを格安SIM代表として、イオンモバイルで検証してみましょう。

イオンモバイルには5GBプランはありませんので、6GBプランで検証してみましょう。

データ専用SIMの場合

データ6GBプラン 1480円

音声通話SIMの場合

音声6GBプラン 1980円

データ専用SIMは音声通話ができないので大手キャリアと比べるなら、音声通話SIMの方でしょう。

大手キャリアの料金が6500円とするならば、イオンモバイルの料金は1980円で4500円程度安くなることがわかりました。

今回はイオンモバイルを格安SIM代表として出しましたが、他の格安SIMでもそこまで値段は変わらないので同じくらいの費用が削減できます。

回線速度を見て格安SIMを選ぶ際の注意点

基本的に格安SIMを選ぶ際に、速度を気にしていれば失敗することはありません。

しかし、思わぬ落とし穴もあったりするので注意点をよく読んで契約しましょう。

場所によっては回線が遅いところがある

今回は東京の一部地域で測定を行いましたが、場所によっては回線が混みあっていたり、該当する回線の電波が届かなかったりして回線速度が遅くなってしまう場合があります。

これは運の要素が強く、一般的に速いと言われている格安SIMでもお使いの地域次第で回線速度が遅くなってしまう場合も実際にあります。

大手キャリアから乗り換える際には、他の回線のものを利用するのではなく、自分が契約している回線と同じ回線のものを契約することで、電波の弱い回線を選ぶ心配はなくなります。

しかし、どれだけ気を付けていても格安SIM毎にも回線の混み具合は変わってきますので、これは運次第です。

最低利用期間に注意

データ専用SIMの場合は最低利用期間はないところが多いのですが、音声通話SIMを契約する際には最低利用期間が存在する格安SIMが多いです。

上記で場所によって回線が遅いところがあると記載しましたが、もし仮に一般的に速いと言われている格安SIMを契約して、かなり回線が遅い場合は解約して他の格安SIMに乗り換えることをおすすめします。

ここで音声通話SIMの最低利用期間が適応される場合は、6か月や12か月などの期間内は利用してくださいという契約があります。

もしこの6か月や12か月の間に解約してしまうと数千円の解約料金がかかってきてしまいますので、最初から最低利用期間がない格安SIMを選ぶといいでしょう。

回線速度が速くてコスパのいい格安SIM5選

今回の回線速度の測定結果をもとに、コスパのいい格安SIMを当サイトで厳選してみました。

この5つの中から格安SIMを選ぶことで失敗する可能性を少なくでき、プランもそれぞれ違うので自分に合ったプランを選ぶことができます。

UQ mobile:大手キャリアにも負けない回線速度

一番おすすめできるのがこのUQモバイル。

今回の測定でも一番の安定性と回線速度をほこりました。

auの回線を借りているサービスなので、auのスマホを使っている人はそのままご利用いただけます。

格安SIMで迷ったらUQモバイルを選ぶといいでしょう。

UQ mobileの料金プラン

UQ mobileの料金プランは以下のようになっています。

データ専用SIMプラン
データ高速プラン(3GB) 980円
データ無制限プラン(無制限) 1980円
音声通話SIMプラン
データ高速+音声通話プラン(3GB) 1680円
データ無制限+音声通話プラン(無制限) 2680円

無制限プランというものがありますが、これは高速データ通信のプランではなく、制限モードのみのプランになりますので注意が必要です。

高速プランは3GBしかないことがデメリットですが、自宅にWi-Fiがあるのならば3GBでもいいと思います。

音声通話プランにすると最低利用期間が12か月入ってきます。

データ専用SIMの場合は最低利用期間はありません。

今回の測定通り、大手キャリアよりも速いとの口コミが上がってきています。

回線速度ではやはり優秀ですね。

auの回線のみなので、auユーザーでauの端末をそのまま使いたい人にはおすすめできます。

他の回線を利用していてもSIMロックの解除をすることで他の回線のSIMを使うことができるので、必ずしもauユーザーでないといけないというわけではありません。

かけ放題オプションもあるので電話をよく使うという人にはもってこいだと思います。

UQモバイルの公式ページ

https://www.uqwimax.jp/

イオンモバイル:回線速度も安定していてプランが豊富

大手ショッピングモールのイオンが提供しているサービスです。

イオンモバイルはプランがとても豊富です。

1G~50Gまで細かいプランで分かれており、ユーザーの使い方によってプランを分けられるメリットがあります。

UQモバイルは高速プランが3GBのみしかなかったので、もっと容量を使う人にとっては不自由を感じる部分もあると思います。

auとdocomo回線どちらにも対応しているので、使いたい方を選べる点でもメリットです。

さらにイオンモバイルは音声通話SIMを契約しても最低利用期間が設定されていないというメリットがあります。

大体の格安SIMの音声通話SIMには最低利用期間が設定されていますが、イオンモバイルにはそれが設定されていないのでいつでも解約できて便利です。

もし運悪くイオンモバイルの回線が遅かったとしても解約して他の格安SIMに乗り換えることができるので、この点は最大のメリットと言えるでしょう。

イオンモバイルの料金プラン

イオンモバイルの料金プランは以下のようになっています。

データ専用SIMプラン
データ1GBプラン 480円
データ2GBプラン 780円
データ4GBプラン 980円
データ6GBプラン 1480円
データ8GBプラン 1980円
データ12GBプラン 2680円
データ20GBプラン 3980円
データ30GBプラン 4980円
データ40GBプラン 6480円
データ50GBプラン 8480円
音声通話SIMプラン
音声500MBプラン 1130円
音声1GBプラン 1280円
音声2GBプラン 1380円
音声4GBプラン 1580円
音声6GBプラン 1980円
音声8GBプラン 2680円
音声12GBプラン 3280円
音声20GBプラン 4680円
音声30GBプラン 5680円
音声40GBプラン 6980円
音声50GBプラン 8980円

口コミを見ても回線速度は申し分ないです。

大手ショッピングモールが運営しているサービスということもあり、信頼度も高いですね。

イオンモバイルの公式ページ

https://aeonmobile.jp/

BIGLOBEモバイル:オプション機能が充実している

おすすめの大容量格安SIM3選

最近CMでもよくみるのがこのBIGLOBE モバイル。

回線速度が安定しており、速度も速いようです。

プランも豊富で誰でも自然に乗り換えられることもメリットです。

回線はauとdocomoです。

BIGLOBE モバイルの料金プラン

BIGLOBE モバイルの料金プランは以下のようになっています。

au回線を選ぶ場合はSMSオプションが最初から入っています。

docomo回線の場合はSMSありかなしで選べます。

SMSありの方は月額料金が120円高く設定されています。

今回の測定とは裏腹に、口コミでは高速回線であるとの口コミが広がっています。

私自身、都心で測定していたのですが、都心も広いのでその中でも回線の速い場所があったのかもしれません。。。

BIGLOBEはNECグループとして30年の歴史のある会社なので、信頼性のある会社であることがわかりました。

さらに、BIGLOBEモバイルは他の格安SIMと違う部分があり、エンタメフリーオプションを付けることができるという点です。

「エンタメフリー・オプション」は、通常ならばギガバイト単位の容量を一日で使ってしまう高いデータ容量を用いるアプリを、一切制限なく、且つデータ容量に加算されずに使い放題となるサービスです。

YouTubeを初めとした動画サイトや、Spotifyをはじめとした音楽配信サイトを加算関係なく利用できる強みがあります。

項目 サービス名
動画配信(動画視聴のみ) YouTube
AbemaTV
U-NEXT
YouTube Kids
音楽・ラジオ配信
(音楽再生/ラジオ聴取のみ)
Google Play Music
YouTube Music
Apple Music
Spotify
Amazon Music
LINE MUSIC
radiko
らじる★らじる
dヒッツ
RecMusic
電子書籍配信(閲覧・ダウンロードのみ) dマガジン
dブック
その他 Facebook Messenger

YouTube、AbemaTV、U-NEXTがカウントフリーで動画視聴がし放題。

AbemaTVがカウントフリーで視聴できる点は強みですね。

上記のサービスをよく使用する方にはもってこいの格安SIMだと思います。

回線もdocomoとauに対応しています。

BIGLOBE モバイルの公式ページ

https://join.biglobe.ne.jp/mobile/

Y!mobile:独自の回線を利用しており電話を使う人にもおすすめ

回線速度でも安定していたY!mobile。

その理由はSoftbank回線と独自の自社回線を利用しているから。

他の格安SIMとは少し違い、自社回線も利用しているために大手キャリアの通信設備を100%利用していません。

他の格安SIMよりも値段的には少し高くなってしまいますが、それ以上のメリットがあるのもこのY!mobileです。

かけ放題オプションも充実しており、Y!mobileは1500円のオプションで電話が無制限で使うことができます。

Y!mobileの料金プラン

Y!mobileの料金は下記になります。

費用は若干お高めですが、大手キャリアと比較してみるとそうでもないですね。

また、格安SIMにはあまり見られない割引も充実しているので、試してみる価値は十分にあります。

安定した速さを求めたいのならY!mobileを使うことをおすすめします。

口コミも結構よくて、広い範囲で安定した回線速度が期待できるでしょう。

Y!mobileの公式ページ

https://www.ymobile.jp/

mineo:サポートが充実していて顧客満足度No1

おすすめの大容量格安SIM3選

今回の測定では思うような結果を出せなかったmineo。

しかし、この格安SIMはサポート体制がものすごい格安SIMです。

この手のサービスは電話をかけてもたらいまわしにされることがよくありますが、mineoの場合はすぐに電話に出ます。

私も実用していて回線速度の面ではそこまで気にならない印象でした。

回線もau、docomo、Softbankすべてに対応しているのでどのキャリアの端末からでも乗り換えが楽です。

さらに音声通話SIMでの最低利用期間が設定されていないため、いつでも解約ができます。

仮に回線速度の不満があったとしてもすぐに乗り換えができるのでいいですよね。

mineoの料金プラン

mineoの料金プランは以下のようになっています。

mineoには「エココース」という混雑する時間帯にあまり通信しない方や、多少速度が遅くても問題ない方向けに割引料金が適用されるプランがあります。

 

口コミを見てみてもサポートが早いので満足度は高いようです。

デビットカードも使うことができるので決済周りで苦戦している人にもおすすめです。

mineo公式ページ

https://mineo.jp/

実際に測定してわかった格安SIMの速度とおすすめの格安SIMまとめ

今回は格安SIMの速度と大手キャリアの速度を実際に測定していきました。

測定する時間や場所によってはまた違うデータが取れると思うので、当サイトがおすすめした格安SIMが速いかどうかは自分が使う時間帯や場所に関してはもう運次第になってしまいます。

しかし、一般的に速度が速いと言われている格安SIMは大体どこの地域でもどの時間帯でも速いので、是非参考にしていただければと思います。

この記事のまとめ
  • 格安SIMは測定場所や時間帯によって回線速度に差が出る
  • 一番おすすめで回線速度が安定していた格安SIMはUQモバイル
  • イオンモバイルはプランが多くて回線速度も速い

今回は回線速度を主に記載していきましたが、格安SIMに求めることは人それぞれなので自分に合った格安SIMを選ぶと良いでしょう。

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