Googleが2024年の「Pixel 9」に、新しいAIアシスタント「Pixie(ピクシー)」が登載されるという噂が登場しています。
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Googleの新AIアシスタント「Pixie」
テックメディア「Ars Technica」が共有した最新レポートによると、「Pixie」は、Googleは同社のAIモデル「Gemini」を登載した新しいAIアシスタントだとされています。
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同レポートでは、Pixieはまず「Pixel 9」に登載されるとのこと。さらに最終的には、Googleはこの機能を低価格帯のモデルやスマートウォッチのようなデバイスにも搭載することを計画しているそうです。
Pixelを含むAndroidデバイスにはこれまで、Googleアシスタントが登載されてきました。Googleアシスタントはその他にもiOSやGoogleホームデバイスでも利用できるようになっていましたが、「Ars Technica」は一方でこの事業が赤字だったことも指摘しています。
Google Assistant never made any money, though. The hardware was all sold at cost, the software was given away to partners, and the ongoing costs of voice processing piled up. There was never any additional revenue to pay for the Google Assistant in the form of ads. Amazon is in the same boat with its Alexa: No one has figured out how to make voice assistants profitable.
— 引用:Ars Technica
訳:しかし、Googleアシスタントが儲かることはなかった。ハードウェアはすべて原価で販売され、ソフトウェアはパートナーに提供され、音声処理にかかる継続的なコストが積み重なった。広告という形でGoogleアシスタントに追加収入を支払うことはなかった。アマゾンはアレクサで同じ状況にある:音声アシスタントを収益性の高いものにする方法を誰も見つけ出していない。
「The Infomation」は以前、Googleがこのアシスタントへの「投資を減らす」予定だと報じていました。一方で今回のレポートでは、Googleは自社製ハードウェアに力を入れることで、規制当局がiPhoneやAndroidに関する同社の検索取引を脅かすことへの対策になると考えており、「iPhoneに挑む」という姿勢であることが指摘されています。
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次世代アシスタントが「Pixel 9」専用になることは、この動きに向けた第一歩ともいえるでしょう。前回のGoogleアシスタントは、Pixel専用からAndroidパートナーへと拡大されていきましたが、Pixieに関してはそのような計画ではないとのこと。また、現状のGoogleアシスタントがどうなるのかについてはまだ不明です。