飛行機は非常に優れた交通手段ですが、欠点としては燃費の悪さがあげられます。この課題を解決するために開発されたのが、ターボプロップ機「セレラ500L」。
この飛行機の最大の特徴は形状が、弾丸やたまごに似ただ円体であることです。この形状には、どのような利点があるのでしょうか。これについて、海外YouTubeチャンネル「Interesting Engineering」が解説しています。
*Category:
だ円体型の飛行機のメリットとは?
アメリカのオットー・アビエーション・グループが開発した「セレラ500L」は、最大6人乗りのターボプロップ機です。
最初のプロトタイプが公開されたのは2018年で、その後2020年に公に発表され、その外観で人々を驚かせました。この飛行機はプロトタイプで50回のテストを成功させ、安全性も保証されています。
飛行機を「たまご型」にするメリットは、驚異的な燃料効率です。この形状であれば、空気の流れがスムーズに表面を通過し、抵抗が減り、全体的なスピードが上がります。そのため、他のどのターボプロップ機よりもはるかに少ない電力で飛行することができます。
「セレラ500L」は、1つの燃料タンクで最大1,200㎞を飛行できるそうです。「セレラ500L」の飛行コストは1時間あたり約4.8万円で、市場の平均コストは1時間あたり約29万円以上です。いかに「セレラ500L」の飛行コストが安いのかが分かります。
また、1ガロン(3.7リットル)あたり3.2㎞という高い燃費を維持し、8000㎞を飛行するのに十分な「パワーディーゼル・ピストン・エンジン」を搭載しているのも特徴です。このエンジンは550馬力に達し、最高速度で時速756㎞を出すことができます。
「セレラ500L」は、2025年に生産が開始され、価格は約5.8億円で販売される予定です。