Appleは、iPhone 15 Proのフレームに「チタン」を初めて採用しました。Appleがわざわざチタンを採用した理由について、Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」が解説しています。
*Category:
Appleがチタンにこだわった理由とは?
Appleは新型iPhoneを発表する度にユーザーに新体験を与えてくれます。例えば「iPhone X」のノッチ、「iPhone 11 Pro」のトリプルカメラ、「iPhone 12 Pro」のフラットエッジ、「iPhone 14 Pro」のダイナミックアイランドなどです。
「iPhone 15 Pro」では、アクションボタンやUSB-Cが新たに搭載されました。
そして「iPhone 15 Pro」の一番の特徴はフレームをステンレスからチタンに変更したことです。では、ステンレスがチタンに変更されたことによって、どのような変化があるのでしょうか?
チタンの一番の魅力は軽いことです。実際、「iPhone 15 Pro」は「iPhone 14 Pro」より約8~9%軽くなっています。
さらに、チタンはステンレスよりも指紋が目立ちにくく、傷もつきにくいという特徴があります。
とはいえ、チタン採用によって実使用での体感できる違いは、そこまで大きくはありません。「Apple Explained」は、Appleの最大の目的は「アピールポイント」としてのチタンの採用だろうと指摘しています。実際、Appleは「iPhone 15 Pro」でチタンを採用したことを大々的に宣伝しています。
Appleは「iPhone X」でノッチを採用したり、「iPhone 12」で大きくデザインを変更するなどを行いましたが、12以降のモデルでは大きな変化はみられませんでした。一方、「素材」を売りにするというのは、これまでのiPhoneにはなかったアプローチです。Appleに限らず、スマートフォン市場は成熟化が進んでおり、前モデルや競合差別化が難しくなっています。
実際、「WindowsReport」の記事によると、2024年に発売が予定されているサムスンの「Galaxy S24」もチタンを採用する可能性があるとのことです。
スマートフォン市場で大きな影響力のあるAppleとサムスンがチタンを採用することによって、チタンの採用は今後のスマートフォン市場のトレンドになっていくかもしれません。