「楽天モバイル」はMNOの中で最安のデータ使い放題が利用できるコスパのいい通信会社です。そのため、楽天モバイルの契約を検討している方も多くいるでしょう。
しかし、楽天モバイルには弱点もいくつかあります。今回の記事では、楽天モバイルを契約する前にしっておくべき通信速度・安定性の現状について解説します。
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楽天モバイルの「通信速度」は改善された?
楽天モバイルのホームページには人口カバー率99.9%と記載されています。99.9%といわれるとどこでもしっかり電波が繋がりそうなイメージです。
そこで検証として駅前の大きな家電量販店の外と中で通信速度を測定してみました。
外の通信速度はダウンロード速度が42Mbps、アップロード速度が47Mbpsという全く不満のない結果でした。
店内の通信速度はダウンロード速度が27Mbps、アップロード速度が11Mbpsでした。外に比べると速度は落ちたものの、店内でもしっかり通信ができていることが分かります。
しかし、この店内の通信速度が良かったことには理由があります。外で通信をした場合は、楽天回線(バンド3)に接続しています。
一方、店内で接続していた電波はau回線のパートナー回線(バンド18)でした。これは楽天回線では店内をカバーしきれず、パートナー回線に切り替えざるを得なかったということです。
では、パートナー回線がカットされたエリアでは楽天モバイルはどのように繋がるのでしょうか?
パートナー回線が既にカットされたエリアにある木造の家で検証をしてみます。家の外の通信速度はダウンロード速度が30Mbps、アップロード速度が33Mbps出ており、楽天回線がしっかり入っていることが分かります。
それでは室内で測定してみます。通信速度はダウンロード速度が11Mbps、アップロード速度が0.28Mbpsと大幅に低下しました。このようにパートナー回線がカットされたエリアでは現状、室内に入っただけで通信速度が劣化する可能性があります。
電波が悪くなっても自宅であればWi-Fiでカバーできますが、Wi-Fiが利用できない店ではバーコード決済などが行えなくなる可能性が考えられます。この問題は楽天モバイルの弱点といえるでしょう。
一方現在、楽天モバイルは繋がる電波である「プラチナバンド」の早期運用開始を目指しています。プラチナバンドが普及すれば、この楽天モバイルの弱点も改善していくはずです。
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