サム・アルトマン氏がOpenAIのCEOに復帰することが、同社から正式に発表されました。
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OpenAIにサム・アルトマン氏が復帰
OpenAIの公式Xアカウント(@OpenAI)にて、サム・アルトマン氏がCEOとしてOpenAIに復帰することが発表されました。これにより、ここ数日同社を混乱に陥れた取締役会のクーデターに決着がついたことになります。
訳:サム・アルトマンがCEOとしてOpenAIに戻り、ブレット・テイラー(会長)、ラリー・サマーズ、アダム・ディアンジェロからなる新たな初期役員を迎えることで基本合意に達しました。詳細については、現在共同で検討中です。ご迷惑をおかけしました。
17日、OpenAIの取締役会の独断により、サム・アルトマンCEOが同社から突然解雇されました。この騒動の間、アルトマン氏に反対した取締役たちは、解雇した理由についての説明を差し控えていました。
米メディア「WSJ」が引用した関係筋の情報では、この決定にはアルトマン氏に対する取締役会の不信感があったことが示唆されています。
On Sunday, a person familiar with the board stood by the board’s Friday statement citing Altman’s lack of candor. This person said there was no single precipitating incident but rather a mounting loss of trust over communications with Altman that led it to remove him as CEO. The person declined to offer examples.
— 引用:WSJ
訳:日曜日に、取締役会に詳しい人物は、アルトマンの率直さの欠如を理由にした金曜日の取締役会の声明を支持した。この人物によれば、アルトマンをCEOから解任するに至ったのは、単一の事件がきっかけではなく、むしろアルトマンとのコミュニケーションに対する信頼が失われつつあったからだという。この人物は、例を挙げることは避けた。
直前に取締役会から解任されていたグレッグ・ブロックマン氏は、アルトマン氏の更迭に抗議してOpenAIの社長も辞任。この決定に対し、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOがXにて、両名の「マイクロソフト移籍」を発表しました。
さらにOpenAI社内でもアルトマン氏の復職を求める署名が集まり、アルトマン氏が復職しなければ辞職すると表明。この書簡にはアルトマン氏の追放を主導したと見られている取締役イルヤ・サツキヴァー氏の名前もあり、最終的には社員の9割以上がサインしたとみられています。現社員らは「マイクロソフトは我々がこの新しい子会社に入ることを選択した場合、OpenAIの全従業員のためのポジションがあることを保証してくれた」と述べていました。
21日、サム・アルトマン氏の復職をめぐり、同氏と取締役会メンバーや、QuoraのCEOであるアダム・ディアンジェロ氏などが交渉を開始したと、経済誌「Bloomberg」が報じました。今回の発表は、この交渉が成功した結果とみられます。
▽CEO復帰が発表されたアルトマン氏の投稿
訳:私はOpenAIが大好きで、この数日間、私がしてきたことはすべて、このチームとその使命を守り続けるための努力です。日曜の夕方にマクロソフトに参加することを決めた際は、それが私とチームにとって最善の道であることは明らかでした。新しい取締役会とサティアのサポートにより、私はOpenAIに戻り、マイクロソフトとの強力なパートナーシップを築くことを楽しみにしています。