折りたたみスマホが登場してから5年が経過しましたが、その価格はほとんど下がっていません。しかし2024年には、折りたたみスマートフォンを代表するサムスンが、より低価格なモデルの発売を計画しているようです。
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価格競争が進む折りたたみスマホ市場
調査会社TrendForceは、2024年の折りたたみスマホ市場の展望についてのレポートの中で、「サプライチェーンの情報源」から、サムスンが2024年に低価格の折りたたみ式携帯電話を市場に投入する計画が明かされたと述べています。
Supply chain sources have also revealed that Samsung is planning to bring foldable phones to the mid-range market next year, further reducing price barriers and making foldable phones more accessible to a broader range of consumers.
— 引用:TrendForce
訳:サプライチェーン関係者は、サムスンが来年、ミッドレンジ市場に折りたたみ式携帯電話を投入し、価格障壁をさらに下げ、より幅広い消費者が折りたたみ式携帯電話にアクセスできるようにする計画であることを明らかにした。
サムスンが折りたたみスマホをどの程度の価格帯で出すのか、またどのような形状のモデルが登場するのかは不明です。現在サムスンは横折り型の「Galaxy Z Fold5」を1,800ドル(約27万円)、縦折り型の「Galaxy Z Flip5」を1,000ドル(約15万円)で販売しています。
横折り型のスマートフォンは、縦折りに比べやや高額です。最近登場したGoogle「Pixel Fold」は25.3万円、「OnePlus Open」は米国で1700ドル(約25.5万円)となっており、Z Fold5と大差ない価格帯となっています。テックメディア「9to5Google」は、現状では格安モデルが横折りモデルである可能性は「低く感じられる」とのこと。
一方、価格競争が進んでいるのが縦折りモデル。モトローラは先月、米国でRazr(2023)を699ドル(約10万円)で発売し、アフリカで高いシェアを誇るTecnoは、「Tenco Phantom V Flip」を約9万円で発売しています。縦折りのモデルであれば、サムスンも同様の価格帯を狙ってくる可能性は高そうです。
サムスンが低価格な折りたたみスマホを発表すると噂されたのは今回が初めてではありません。2022年には韓国メディア「ETNews」が、サムスンが800ドル以下の「エントリーレベル」の折りたたみスマホを2024年に発売すると主張していました。
TrendForceによれば、折りたたみスマホ市場が活発化しているうらには、スマートフォン市場全体の低迷があるとのこと。世界のスマートフォン市場が「9四半期連続で減少」している一方、折りたたみスマホのカテゴリーだけが「底堅く成長を維持している」と指摘しています。