ドローンなどの次世代兵器が登場し戦場での戦い方が変わりつつあります。しかし、未だに航空機の存在は大きなものです。米軍には「A-10 Warthog」という強力な航空機が存在します。
「A-10 Warthog」が最強と呼ばれる理由について、軍事兵器に詳しい海外YouTubeチャンネル「Interesting Engineering」が解説しています。
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「A-10 Warthog」が最強と言われる理由とは?
近接航空支援(CAS)専用に設計された「A-10 Warthog」は、単なる航空機ではなく、耐久性と火力を極めた空中戦車です。実際、イラクやアフガニスタンなどで使用され、空戦での圧倒的な強さが実証されています。さらに、戦車などの地上兵器を攻撃する以外にも、他の航空機を誘導する役割も担っています。
この攻撃機を際立てさせているのは「GAU-8」とよばれる機関砲です。「GAU-8」は、攻撃機に搭載されている機関砲の中で最も強力といっても過言ではありません。
「GAU-8」の大きさは、セダンの車とほぼ同じ大きさで、重量は銃本体だけで281kgもあります。
「GAU-8」の各弾はコカ・コーラの瓶の大きさと同等で、毎分最大4,200発で撃つことができます。「GAU-8」を使用すれば戦車も破壊できるとのことです。
「A-10 Warthog」が活躍できるのは攻撃力だけではなく防御力も高いからです。「A-10 Warthog」の装甲は航空機の重量の6パーセント近くを占めています。また、コックピットと飛行制御システムの一部は、「バスタブ」と呼ばれる、約544kgのチタン装甲で保護されています。この装甲は、23mmまでの徹甲弾や高火力弾の直撃に耐えることができます。
このように攻守に優れた「A-10 Warthog」の存在は、かなり強い意思表示になります。多くの軍事専門家は、配備するだけで他の国に警戒心を与えることができると考えています。
さらに、給油、再装備、整備が容易に行える仕様になっているため、基本的な設備が整った基地であればどこでも管理できます。
そして、多くの部品に互換性があることも特徴的です。エンジン、主脚、垂直安定板などの部品を左右で交換することもできます。
「A-10 Warthog」は、翼面積が広く、翼のアスペクト比が高いため「高高度での敏捷性」「短時間の離着陸」に優れています。その一方で、速度が遅く、外形が大きいため現代の防空システムに対して脆弱であるという指摘もあります。
そのため、何年もの間「A-10 Warthog」の退役が検討されてきました。しかし、「A-10 Warthog」は、戦車を破壊する攻撃力と、パイロットを守る防御力によって今もなお、最前線で活躍しています。