今回の注目カード
筆者が個人的に気になるカードを紹介!
■賜炎の咎姫
リンク3 炎属性 悪魔族 リンク/効果 ATK2700
【リンクマーカー:左/下/右】
効果モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。自分の墓地から炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードが墓地に存在する状態で、相手フィールドにモンスターが特殊召喚された場合、自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、このカードを特殊召喚する。
『遊戯王マスターデュエル』にも、ほぼ同時に実装されることで注目を浴びているカード。
炎属性のモンスターしか特殊召喚できない永続効果こそあるものの、自分のメインフェイズに炎属性モンスターを蘇生できるのは恐るべき効果と言えます。
このカードを出すための展開要員としては、リンク2の「灼熱の火霊使いヒータ」がオススメ。相手に使用された「灰流うらら」を蘇生してリンク3のこのモンスターに繋ぐことができます。
また、このモンスターから繋げるリンク4のモンスターとしては、「揚陸群艦アンブロエール」が最有力。このカードの墓地効果で「揚陸群艦アンブロエール」と相手のカードを破壊することで自己再生、「揚陸群艦アンブロエール」の効果でさらにリンク3以下の炎属性モンスターを蘇生して、再び展開に繋げる動きが強力です。
■RR-ライジング・リベリオン・ファルコン
ランク13 闇属性 鳥獣族 効果 ATK4000 DEF3500
鳥獣族レベル13モンスター×5
(1):このカードがX召喚した場合に発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。その後、このカードが「RR」Xモンスターを3種類以上素材としている場合、この効果で破壊したモンスターの元々の攻撃力の合計分のダメージを相手に与える。
(2):フィールドのこのカードは他のカードの効果を受けない。
(3):1ターンに1度、このカードのX素材を3つ取り除き、自分の墓地の「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同じ効果を得る。
「RR(レイドラプターズ)」のフィニッシャーがさらに増えました。新規で登場する「ЯRUM-レイド・ラプターズ・フォース」を使うことで出せるほか、完全耐性を持つ上に召喚制限がないため、無関係なデッキで「やぶ蛇」から特殊召喚するのも手。
(1)の効果が使える状況であれば、(2)の耐性もあって妨害されることはほぼ無いでしょう。バーン効果で多大なダメージを与えた後に直接攻撃に成功すれば、そのままゲームエンドまで持っていくことも可能。
また、(3)の効果による効果コピーも強力で、状況に応じた臨機応変さが強み。「RR-レヴォリューション・ファルコン」をコピーすれば、(1)の効果で破壊されなかったモンスターを利用して追い討ちをかけることができ、「RR-アーセナル・ファルコン」ならばガラ空きになったところに直接攻撃を連打できます。
「RR-アルティメット・ファルコン」をコピーできれば、エンドフェイズの1000バーンでトドメを刺す、なんてことも。
新規追加のメインデッキのモンスターと合わせて、RRデッキにおける新たな選択肢となるでしょう。
■アロマリリス-マグノリア
レベル8 闇属性 植物族 融合/効果 ATK2600 DEF1800
「アロマ」モンスター+植物族モンスター
(1):自分のLPが相手より多く、このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの植物族モンスターは相手の効果では破壊されない。
(2):1ターンに1度、2000LPを払って発動できる。自分フィールドの「潤いの風」「渇きの風」「恵みの風」の数だけ、フィールドのカードを除外する。
(3):1ターンに1度、自分のLPが回復した場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。その数値分だけ、自分フィールドの全ての植物族モンスターの攻撃力はターン終了時までアップする。
展開に特化している植物族において、対象を取らない除外、という極めて強力な除去を備えたモンスター。展開は「アロマブレンド」の墓地効果による墓地除外融合になるでしょう。
(1)の効果により、自身を含む植物族全般に破壊耐性をつけられるため、既存のシンクロモンスター「アロマセラフィ-スイート・マジョラム」と並べられれば、破壊耐性+対象耐性という強力な耐性をつけられます。
また、(3)の効果で凄まじい火力アップを得られる点も凶悪。「アロマージ-ベルガモット」あたりを対象に「アロマセラフィ-アンゼリカ」の効果を使えれば、全体の打点を2400ポイントもアップできる驚異的な強化となります。上記の耐性もあれば、そのままゲームエンドに持っていくこともできるでしょう。
■EM:Pグレニャード
レベル2 闇属性 サイバース族 効果 ATK800 DEF0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドまたは自分か相手の墓地にLモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドのリンク2モンスターが、墓地へ送られた場合または表側で除外された場合、このカードを除外し、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に戻す。
フィールドまたは墓地にリンクモンスターが存在する場合に、自身を特殊召喚できる効果を持ち、展開要因として非常に強力。しかも発動を伴わないため、「クリッター」や「黒き森のウィッチ」からサーチしても、そのターンに特殊召喚できるのが強み。
イラストにもあるように、「I:Pマスカレーナ」との相性は抜群。このカードをリンク素材に「I:Pマスカレーナ」をリンク召喚し、相手ターンに「S:Pリトルナイト」をリンク召喚できれば、「S:Pリトルナイト」とこのカードの効果で2枚のカードを除去、さらに「S:Pリトルナイト」の効果で一時的な除去が成立するので、合計3枚ぶんの除去が可能となります。
■マスター・オブ・HAM
レベル5 地属性 獣族 融合/効果 ATK2100 DEF1850
獣族モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚・リバースした場合に発動できる。自分の手札・デッキからリバースモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分のフィールド(表側表示)・墓地からリバースモンスター2体を除外して発動できる。このカードを裏側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
リバーステーマを救済してくれる融合モンスター。素材が「獣族モンスター×2」とかなり緩めなだけでなく、「簡易融合」からも特殊召喚可能です。
獣族のリバースモンスターでも、「素早いビッグハムスター」や「ライトロード・ハンター ライコウ」「真空イタチ」といった強力なカードも存在するので、共存自体はできるでしょう。
(1)の効果では、手札・デッキからリバースモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚できるというとんでもないもの。融合素材の都合上、ある程度獣族をメインにデッキを組む必要こそありますが、動き方次第では制限カードの「メタモルポット」のほか、強力なカードである「禁忌の壺」などにも素早くアクセスできます。
(2)の効果では、リバースモンスターをコストとした自己再生。上記の「素早いビッグハムスター」や「子狸たんたん」などは展開要員にもなれるため、再利用を狙うのも難しくはなさそう。
惜しむらくは、リバース軸である「占術姫」や「シャドール」に獣族を入れる構築の難易度が高いといったところでしょうか。
■突然回帰
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの融合・Sモンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターの元々のレベルと同じレベルを持つモンスター1体をデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに手札に戻る。
禁止カードである「突然変異(メタモルフォーゼ)」の真逆とも言えるカード。効果対象は融合、あるいはシンクロモンスターになっています。
リリースすることで同じレベルのモンスターをデッキから特殊召喚できるため、デッキからのリクルートカードとしては破格の性能と言えます。
高いレベルのモンスターをリリースすることでメインデッキから高レベルモンスターを呼び出すこともできるため、無限の可能性を持つカードと言えるでしょう。役目の終わった「氷結界の龍 トリシューラ」など、シンクロ召喚時のみに効果が使えるモンスターなどをリリースすると無駄が少なくてお得です。
低レベルのモンスターをメインデッキから呼び出すのであれば、「簡易融合」「簡素融合」などから特殊召喚したモンスターをリリースするのも手。
レベル1に限っては「簡素融合」から特殊召喚できるモンスターは存在しませんが、レベル2以上のモンスターを起点にするデッキであれば、意外な活躍を見せるかもしれません。
■幽世離レ
通常罠
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手フィールドに特殊召喚する。その後、相手フィールドのモンスター1体を除外できる。その場合、さらに相手の除外状態のモンスター1体を墓地に戻す。
(2):このターンに墓地へ送られていないこのカードを墓地から除外し、自分の墓地のレベル1モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻す。その後、デッキから「常世離レ」「現世離レ」「幽世離レ」のいずれか1枚を自分フィールドにセットできる。
一見すると複雑な効果ですが、よく考えても複雑な効果です。
まず、相手の墓地から相手フィールドへの蘇生が一つ。
そしてその次に任意で相手フィールドのモンスター1体を除外。
これをした場合、最後に相手の除外状態のモンスターを墓地に戻す。
この3段階を持つ効果となります。
墓地→フィールド、フィールド→除外、除外→墓地を経る感じです。それぞれ別々のモンスターを選んでも良いですし、同じモンスターをぐるぐるすることも可能。
一見すると同じモンスターを動かすことに意味がないように思われがちですが、「死者蘇生」などで相手が墓地のカードを対象に取った場合、この効果で墓地→フィールド→除外→墓地へと戻すことで対象不在で効果を不発にすることができます。
もちろん、相手が除外を積極的に狙うデッキであれば、その妨害にも利用できるカードなので、環境によってはサイドデッキに入ることがあるかも?
■鉄騎の雷鎚
カウンター罠
(1):フィールドのモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、LPを半分払って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。その後、破壊したカードが存在していたゾーンと同じ縦列のモンスターゾーン・魔法&罠ゾーンにカードが存在する場合、それらのカードを全て破壊する。
ライフポイント半分と引き換えに、モンスター効果の発動、魔法・罠カードの発動を無効にし破壊するカード。「神の宣告」「神の通告」「神の警告」のいずれとも微妙に範囲が異なる無効範囲ですが、無効範囲としては割と便利な部類です。
しかしこのカードの本質は、無効にして破壊したカードと同じ縦列のカードを全て破壊するというもの。
似たような効果をもつ「無限泡影」や「爆導索」とは異なり、このカードではなく破壊したカードの縦列を破壊します。
使い方によっては、意図的に自分のカードを破壊できるカードとも言えます。相手のセットカードと同じ縦列に「アーティファクト」をセットする、「破械」デッキで自分のカードを破壊させるなどの運用が可能。
相手との心理戦やブラフが重要になる、面白いカードと言えるでしょう。
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