Googleは「Pixel 8」と同時に、AIを活用したGoogleアシスタントの新機能をいくつか発表しました。中でも注目されたのが迷惑電話への対策機能「Call Screen」のアップデートです。
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Pixelの進化したAI応答機能「Call Screen」がスゴい
「Made By Google」イベントでGoogleは、AIがユーザーに代わって通話に応答し、その通話にユーザーが応答する必要があるかどうかをチェックする機能のデモを披露しました。
Googleによると、「Call Screen」は、より自然な音声で知らない番号からの電話に応答することで、Pixelユーザーが迷惑電話を受ける件数を平均50%減らすのに役立っているとのこと。さらに今回のアップデートでこの機能は、ユーザーが受けるべき電話とそうでない電話を分別できるほど賢くなったとしています。
アップデートされた「Call Screen」機能のデモでは、AI通話アシスタントはまず、自分自身がアシスタントであることを述べ、受信者に代わって通話を録音していることを発信者に警告しました。
発信者が電話の理由を説明すると、AIが対応方法を決定します。デモの中でGoogleは、発信者が「こんにちは、カリブ海への旅行が当たりました。今すぐ賞品を受け取るには8を押してください」と述べたのに対し、「Call Screen」のAIは「あいにく、お相手は今電話に出られませんので、よい一日を」と応答しました。
一方別の例では、航空会社の担当者が名乗り出たところ、「Call Screen」は続いて電話の理由を尋ねました。担当者が「航空券のオプションについて話し合う必要がある」と答えると、「Call Screen」はPixelユーザーに電話をつなぎました。
海外YouTuberのマルケス・ブラウンリー氏もこの機能をテストしています。動画では、UPSの配送ドライバーからの電話に、アシスタントが応答する様子が公開されました。
- Googleアシスタント:こんにちは、私はGoogleのバーチャル通話アシスタントで、あなたが連絡を取ろうとしている人に代わってこの通話を録音しています。何の用件ですか?
- UPSドライバー:ケニーに荷物を届けたいのですが。
- Googleアシスタント:玄関に荷物を置いていっていいと言われました。
- UPSドライバー:OK、ありがとうございます。
ブラウンリー氏はAIの音声について、従来のアシスタントのボイスに比べ、非常に人間らしく聞こえると評価しています。
また新しい「Call Screen」は、「Pixel Watch」とも連動するようになるとのこと。通話が「Call Screen」に移行すると、接続している「Pixel Watch」にその通話が表示され、発信者が残したメッセージが表示されます。ユーザーはこれを確認してから、電話に出たり拒否したりすることが可能です。
Googleによると、これらの新しい「Call Screen」機能は、今年後半にTensor搭載デバイスとPixel Watchシリーズ向けに提供される予定です。