購入したばかりの「iPhone 15 Pro」のバッテリーが膨張したというユーザーの報告を、米テックメディア「wccftech」が取り上げています。
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バッテリーが膨張した「iPhone 15 Pro」の写真
「wccftech」が取り上げた海外掲示板「Reddit」ユーザーの投稿によると、先日購入した「iPhone 15 Pro」のバッテリーが膨張しており、画面下部が飛び出していたとのこと。
— 引用:Reddit訳:iPhone 15 Proの膨張 – 月曜日に携帯電話を受け取り、その時は気づかなかった。数日前にケースを装着し、サイズが合っていないことに気づいた。新しいケースを注文しようと思ったが、実際に携帯電話が膨張していることに気づいた。今のところはまだ使える。
投稿には現時点で9,000件以上の反応が寄せられており「iPhoneの電源を切り、充電しないように」とのアドバイスが寄せられています。
同ユーザーによれば、Appleストアにこの問題を報告したところ、購入したベライゾン(米大手通信会社)に持っていくように言われたとのこと。ベライゾンは新品との交換に応じたそうです。
バッテリーの膨張が報告されたのはこれが初めてで、Appleはこの問題を公式に確認していません。同様のケースは他に報告されていないため、端末固有の問題だった可能性もあります。
膨張問題は基本的に、数年間使用してバッテリーが劣化したスマートフォンで見られる問題です。ただしテックメディア「PCMag」によると、リチウムイオン電池の膨張は「過度の高温や物理的な損傷」によって起こることもあるとのこと。
Striking a hard surface and denting the casing can cause a swelling condition, as can exposure to excessively high temperatures. Also, damage inflicted to the exterior of your device can transfer to the battery and cause it to overheat and swell.
— 引用:PCMag訳:硬い面にぶつけてケーシングをへこませたり、過度の高温にさらしたりすると、膨張状態を引き起こす可能性があります。また、デバイスの外装に加えられた損傷がバッテリーに伝わり、バッテリーが過熱して膨張することもあります。
なお、直接の関連性は不明ですが、「iPhone 15 Pro」では発熱問題も報告されていました。著名アナリストのミンチー・クオ氏はこの問題について「チタン製シャーシと不十分な冷却ソリューションが原因」と指摘していますが、一方Appleはこれを「ソフトウェアのバグ」であり、「アップデートで対応する」としています。