OpenAIが、「ChatGPT」にインターネット閲覧機能を追加しました。この機能では、会話の間で「ChatGPT」がインターネット上の最新情報を入手できるようになっています。
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「ChatGPT」にインターネット閲覧機能が追加される
マイクロソフトのBingの会話AIやGoogleの「Bard」にはインターネット閲覧機能が搭載されていますが、「ChatGPT」は2021年9月時点までの学習データのみとなっていました。
今回OpenAIは、Bingを利用したインターネット閲覧機能をChatGPTに統合しています。ただし、この機能は現在、有料ユーザーのChatGPT PlusとEnterpriseユーザーのみで利用可能となっています。
この機能は、設定から「プラス機能&ベータ」>「ベータ機能」>「Bingで閲覧」のトグルをオンにし、チャットの「GPT-4」から「Browse with Bing」を選ぶことで有効にできます。
「iPhoneの最新モデルの特徴」をたずねると、最新モデルの「iPhone 15」についての回答が返ってきました。 インターネットの情報を使用している場合「ChatGPT」はユーザーに通知し、回答と一緒に引用リンクを提供します。
ただし、X(旧Twitter)にはアクセスできないようです。イーロン・マスクの最新投稿をたずねたところ、ChatGPTは「Twitterのページはアクセス制限されている」と回答しています。
OpenAIによると、このインターネット閲覧機能は近日中に全ユーザーに拡大される予定とのこと。さらに同社は、この機能に対して、ウェブサイトがChatGPTとどのようにやり取りするかをコントロールできるようになるとも述べています。
なお同社は以前にも「ChatGPT Plus」のユーザーに対してインターネット閲覧機能を解放していましたが、一部のユーザーがこの機能を悪用し、有料サイトの情報を入手していました。そのため「ChatGPT」のインターネット閲覧機能は7月に取り消されましたが、今回のアップデートではこの問題も修正できたようです。
なおOpenAIは最近のアップデートで「ChatGPT」に音声での会話機能を追加しており、こちらも有料ユーザーに対して順次解放されていく予定です。