「iPhone 15 Pro」の〝意外なもろさ〟耐久テストで判明

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Appleは「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」の筐体に、初めてチタンフレームを採用しました。このチタンフレームの構造や筐体の剛性などを、YouTuberチャンネル「JerryRigEverything」のザック・ネルソン氏が検証しています。


*Category:テクノロジー Technology *Source:JerryRigEverything(1) ,(2)

「iPhone 15 Pro」チタンフレームの耐久性を検証

「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」に使われているチタンは、軽量かつ頑丈という特徴を持つ一方で、非常に高価な金属です。ザック氏が持っているこのアルミニウムの棒は10ドルですが、同サイズのチタンの棒は約170ドルもします。


しかしこの棒はグレード2のものであり、iPhoneに使用されているグレード5のチタンはさらに高価です。ザック氏が持っている、グレード5のチタンの板の価格は106(約1.5万円)ドルとのこと。


ザック氏はまず、「iPhone 15 Pro Max」に採用されているチタンフレームの耐久テストを行っています。チタンは頑丈ですが、色を塗布しているPVDコーティングはすぐに剥げてしまう模様。


また、「iPhone 15 Pro Max」を力いっぱい折り曲げようとすると、背面ガラスにひびが入ってしまいした。このような現象は、同氏の最近のiPhone耐久テストではほとんど見られていないため、ザック氏は驚きをみせていました。

一方で「iPhone 15 Pro」は折り曲げテストに耐えました。Pro Maxモデルの耐久度が低かった原因は不明ですが、ザック氏はチタンの引張強度がアルミの3倍高く、弾性が半分程度であることを示唆しています。

コーティングを剥がし、バーナーを当てると色が変わったことから、この金属がチタンであることを確認できます。


しかしフレームの全てにチタンが使われているわけではないようです。「iPhone 15 Pro Max」を分解し、フレームを切断すると、チタンの層とアルミの層がみられます。ザック氏の分析によれば、Appleは外側に厚さ1mmのチタンを使っており、内側はアルミニウムになっているとのことです。


同氏は、先程のグレード5のチタンの板に基づいた計算の結果、「iPhone 15 Pro Max」には30ドル(約4,400円)相当のチタンが使われていると指摘。一方でチタンの加工が「簡単ではない」と延べ、Appleの技術力を評価しました。


ザック氏は総括して、「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」のチタンフレームはコーティングが傷つきやすいため、とくに暗い色のモデルはケースでの保護が推奨されると述べました。同様の報告は他にもあったため、チタン製といえどフレーム部分はしっかりと保護したほうが良さそうです。

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