モロッコで大地震が発生する直前、上空に「閃光」が走りました。このような閃光は2017年、メキシコで発生したマグニチュード7の地震の際にも目撃されています。
閃光と地震にはどのような関係があるのでしょうか?海外メディア「independent」が閃光の秘密について解説しています。
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「地震」と「謎の閃光」の関係とは?
モロッコの都市アガディールにある民家の監視カメラが地震直前に謎の閃光を捉えました。
映像では、地平線付近に奇妙な青い閃光が確認できます。
それも一度だけではなく数回、光っています。
これまでにも地震に関連して稲妻や光の玉、そして定常的な発光が多数報告されており、この現象はEQLと呼ばれています。ただ、いつ地震が発生するかが予測できないため、EQLの研究は難しいとされています。
地球物理学者のフリーデマン博士はEQLの仕組みを次のように考えています。
玄武岩やガブロ(粗い火成岩の一種)のような岩石は、地震波によって誘発されると電荷を放出します。そして、電荷は表面に向かって移動し、結合して「プラズマのような状態」を形成し、空気中で放電を起こします。
2014年の研究では、世界中の地震の0.5%未満で光が発生する傾向があると分かりました。このような光はイタリア、ギリシャ、フランス、ドイツ、中国、南米で最もよく目撃されていますが、日本や北米など遠く離れた地域でもまれに報告されています。