【プロ野球】2桁勝利も希少に?セ・リーグの最多勝争いが激戦になっている理由とは?

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現代のプロ野球では、先発完投勝利を達成する投手が減っており、年々最多勝の勝利数が減ってきています。それには、現代の投手起用法やセ・リーグならではの要因が関係していると言われていますね。そこで今回は、今シーズンのセ・リーグの最多勝投手の争い模様と最多勝の勝利数が減ってきている要因などについて解説していきます。

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2桁勝利投手が減っている理由は?

セ・リーグで、2桁勝利が減っている要因は、登板間隔・分業制・打者としての役割と言われています。現在のプロ野球では、登板間隔が中6日で安定してきている為、登板試合数が以前と比べると減っているとのこと。また、中継ぎ投手や抑え投手など、分業制が進んだ為、先発投手が完璧に抑えても、後に登板する投手たちで逆転されてしまい、勝利が無くなってしまうパターンなどがあり、先発投手の勝利が減っています。

それに加えてセ・リーグは、投手が打席に立つ為、試合終盤の重要局面になると、代打が送られる可能性が極めて高まるとのこと。この状況になると、先発投手の勝利投手の権利を得ないまま、降板することになり、勝ち星を積み重ねることができません。これらの要因が重なり、セ・リーグの先発投手陣は、2桁勝利に到達するのが精一杯の状況です。その為、2桁勝利に早く到達した投手が最多勝のタイトルを獲得しやすくなります。

今シーズンのセ・リーグは、上位が熾烈な争いに!

今シーズンのセ・リーグの最多勝争いは、同勝利数の投手が多く、熾烈な争いを繰り広げています。1位が12勝で首位を独走状態、2位は10勝で3投手が並んでおり、5位は9勝で3投手並んでいる状況です。3勝以内に7投手が並んでおり、いつ順位が入れ替わってもおかしくありません。

ですが、残り試合数が30試合前後の為、登板数が限られてきますね。この後の試合で、上位の投手陣は、1試合1試合の勝敗がタイトル争いを左右していきます。上位投手陣の、先発登板試合から目が離せませんね。

最多勝の最有力候補投手は?

現在、セ・リーグの最多勝候補は、横浜DeNAベイスターズの東克樹選手です。セ・リーグ最多の12勝を挙げ、2位の3選手に2勝差をつけています。ですが、2位につけている広島カープの床田投手・横浜DeNAベイスターズのバウアー投手・読売ジャイアンツの戸郷投手は、チームの中心的存在の選手達です。

今後の登板試合で2位の3選手が勝ち星を積み重ねていくことが出来れば、首位が入れ替わる可能性もあります。また、5位にも9勝を挙げている投手が3人おり、上位7人が3勝以内とかなり混戦です。誰が最多勝のタイトルを獲得するのか、注目していきましょう。

最近は、15勝以内で決着する事が多い?

ここ3年の最多勝のタイトルを獲得している投手は、15勝以内で決着しているとのこと。2020年は読売ジャイアンツの菅野智之投手が14勝・2021年は阪神タイガースの青柳晃洋投手と広島カープの九里亜蓮投手が13勝・2022年も阪神タイガースの青柳晃洋投手が13勝でタイトルを獲得しているとのこと。

現在の登板間隔で行くと、今シーズンの最多勝のタイトルも15勝以内にフィニッシュすると言われています。これまでの最多勝記録である13勝は、過去最少とのこと。果たして、今シーズンの最多勝を獲得する投手が何勝挙げることが出来るか、注目していきましょう。

20勝以上の勝利数を積み上げたのは、2003年が最後!

ここ数年の最多勝は15勝以内でのタイトルを獲得していますが、2000年代前半までは、20勝挙げていた投手がいたとのこと。セ・リーグで20勝を挙げたのは、2003年に阪神タイガースに所属していた井川慶氏が20勝を挙げ、タイトル獲得。パ・リーグでは、2013年に楽天ゴールデンイーグルスに所属している田中将大投手が23勝を挙げ、タイトル獲得。

セ・リーグでは、20年近く、パ・リーグでは、10年近く20勝を挙げている投手は出てきていません。先発完投勝利が減ってきたことや、中継ぎ・抑えの分業が確立した事で、20勝を挙げられる投手は、幻となっていますね。来シーズン以降、20勝を挙げる投手が出てくるのか、注目しながら観戦していきましょう。

まとめ

今回は、セ・リーグで、熾烈な争いを見せている最多勝争いについて解説してきました。近年、分業化やセ・リーグ特有の代打起用・中6日での登板などで、登板回数自体が減っており、20勝を積み上げるのは至難の業になっています。なので、1戦1戦確実に勝利に導くピッチングが出来ら投手が最多勝のタイトルを獲得する可能性が高まりますね。

果たして残りの数少ない登板機会の中で、セ・リーグで最多勝のタイトル獲得争いをしている上位7選手がどれだけ勝利を積み重ねていけるのか、注目です。そして、セ・リーグの最多勝のタイトルを誰が獲得するのか、今後の登板試合から目が離せませんね。

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