【高校野球】世界と戦うU18日本代表メンバー!一方外れたプロ注目選手も

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高野連は8月22日、9月1日から台湾の台北市で開催されるU18W杯の日本代表メンバーを発表。仙台育英の高橋煌稀投手や慶応の丸田湊斗外野手ら甲子園を沸かせた選手が選ばれました。一方で、プロ注目選手として名前が上がっていた花巻東の佐々木麟太郞内野手や広陵の真鍋慧内野手はメンバー外。8月28日には大学日本代表との壮行試合が行われましたが、0-8の大敗を喫しました。

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U18日本代表メンバー決定!慶應のプリンスもメンバー入り

高野連は8月22日、9月1日から台湾の台北市で開催されるU18W杯の日本代表メンバーを発表。決勝戦で甲子園を沸かせた仙台育英のエース・高橋煌稀投手や「慶応のプリンス」丸田湊斗外野手らが選ばれました。「高校四天王」では大阪桐蔭の前田悠伍投手が唯一の代表入り。今年の甲子園に出場していない選手では横浜高の緒方漣内野手や山形中央の武田陸玖投手がメンバー入りしました。
 
馬渕史郎監督(明徳義塾)は「昨年ワールドカップを経験させてもらい、改めて日本の勝機は投手を中心とした守りと走力を最大限活かした緻密な野球の実践にあると実感しました 選手委員の方々には、私が目指す野球を十分に理解してもらい、最終的な20名を選考していただきました」とコメント。「日本のマナーや野球への取り組み方を世界に発信していきたい 短期間でチーム力を上げるため、選手と積極的にコミュニケーションを図りスタッフ、選手一体となり、全国の野球部員を代表して戦うという 誇りを持って大会に臨みます」と意気込みを述べました。



プロ注目選手、佐々木麟太郎選手らはメンバー外

甲子園を沸かせた選手が多く選出された一方で、プロ注目選手の花巻東の佐々木麟太郞内野手広陵の真鍋慧内野手はメンバー外となりました。佐々木選手は今夏の甲子園で計4試合中16打数6安打。すべて単打で、高校通算140本塁打のパワーは見られませんでした。「投手を中心とした守りと走力を最大限活かした緻密な野球の実践」という方針を掲げる馬渕監督にとって、佐々木選手は長打力はあるものの守備や走塁がネックとなり選考から外れたのではとの見方も。
 
同じく真鍋選手も甲子園では2試合で8打数3安打と本来の力が発揮されませんでした。注目を集める選手らが落選したことに疑問の声もありましたが、あくまでも目標は世界一。それを実現するチームにとってやむを得ない選択だったのかもしれません。

U18日本代表メンバー一覧

【投手】
 11・武田陸玖(山形中央)
 15・高橋煌稀(仙台育英)
 13・木村優人(霞ケ浦)
 16・安田虎汰郎(日大三)
 17・矢野海翔(大垣日大)
 10・中山優月(智弁学園)
 18・前田悠伍(大阪桐蔭)
 19・森 煌誠(徳島商)
 14・東恩納蒼(沖縄尚学)

【捕手】
 12・尾形樹人(仙台育英)
 27・新妻恭介(浜松開誠館)
 22・寺地隆成(明徳義塾)

【内野手】
 4・山田脩也(仙台育英)
 7・高中一樹(聖光学院)
 2・緒方 漣(横浜)
 5・森田大翔(履正社)
 1・小林隼翔(広陵)

【外野手】
 23・橋本航河(仙台育英)
 26・丸田湊斗(慶応)
  8・知花慎之助(沖縄尚学)

【監督】
30 馬淵史郎(明徳義塾)

【ヘッドコーチ】
31 岩井 隆(花咲徳栄)

【コーチ】
32 小坂将商(智辯学園)
33 比嘉公也(沖縄尚学)

【アシスタントコーチ】
34 葛西徳一(弘前東)
35 加藤勇次(酒田光陵)

大学日本代表に完敗 馬渕監督「良い経験になりました」

8月28日、東京ドームで高校日本代表と大学日本代表の壮行試合が開催。初戦のスペイン戦を9月1日(日本時間19時半試合開始予定)に控える侍ジャパンU-18代表にとって、大会前最後の実戦は格上の侍ジャパン大学代表となりました。初回、高校日本代表先頭の寺地隆成選手(明徳義塾)が初球をレフト前に運び出塁。橋本航河選手(仙台育英)の犠打でチャンスを作りますが、丸田湊斗選手(慶応)と森田大翔選手(履正社)が日米大学野球選手権MVP・下村海翔選手(青山学院大)のカットボールで空振り三振に倒れ無得点に終わりました。
 
その裏、高校ナンバーワン左腕の呼び声高い前田悠伍選手(大阪桐蔭)も堂々の投球。先頭から二者連続三振を奪うと、西川史礁選手(青山学院大)をセカンドゴロに抑えました。続く2回も先頭の上田希由翔選手(明治大)を安打で出すも、進藤勇也選手(上武大)を併殺打。その後は渡部聖弥選手(大阪商業大)に安打を許すも、中島大輔選手(青山学院大)から空振り三振を奪い、2回3安打無失点3奪三振。伸びのあるストレートとキレのある変化球が冴え渡りました。
 
大きく試合が動いたのは4回。大学日本代表・上田選手、進藤選手が出塁すると渡部選手の犠牲フライで先制。その後、中島選手と熊田任洋選手(早稲田)の連続タイムリーで2点を追加しました。5回には大学日本代表・上田選手が2ラン本塁打を放ち5-0。8回にも3本のタイムリーヒットを浴びました。
 
高校日本代表は甲子園では味わえないレベルの高いピッチングに翻弄され、ヒットはわずか3本。8-0と完敗しました。この結果に馬渕監督は「これだけ良い投手が揃うチームは無いと思うので、良い経験になりました」とコメント。また、「侍ジャパン大学代表の投手は球威があって、高校生はあれだけ速い変化球は見たことないでしょう 初球から積極的にとは言っていましたが、相手の力が上でした 投手陣は後から考えると、もっと失点を防げるところはありましたね」と分析しました。
 
U18W杯、初戦のスペイン戦は9月1日。壮行試合は完敗となりましたが、世界一へ向けて好スタートを切れるか注目です。



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