オーストラリアのビクトリア州全域で、大きな爆発音と火球の目撃情報が相次ぎました。この謎の火球が轟音をたてて落下擦る様子が、SNS上に数多く投稿されています。
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オーストラリア上空に現れた謎の巨大火球
豪メディア「Guardian Australia」がまとめた動画では、火球がバラバラになり、その破片が燃え尽きる様子がはっきりと映っています。
科学メディア「The Conversation」によれば、この轟音は物体が高密度だったことを示しているとのこと。
Known as sonic booms, such sounds imply the pieces survived long enough to enter the lower atmosphere – otherwise they wouldn’t be audible from the ground. In turn, this tells us at least a part of this fireball was dense.
— 出典:The Conversation
「ソニックブームとして知られるこのような音は、火球が大気圏下層に突入するのに十分な時間生き残ったことを意味する。そうでなければ、地上からは聞こえないだろう。このことは、この火球の少なくとも一部が高密度であったことを物語っている(The Conversation)」
また、火球の輝きがオレンジ色であることが、いくつかのビデオではっきりと識別できます。同メディアは、このことはこの物体が宇宙の岩石ではなく、かなりの量のプラスチックや金属を含んだ人工物であることを物語っていると指摘しました。
米国在住の天文学者ジョナサン・マクダウェル氏は、火球はナビゲーション衛星GLONASS-K2を搭載したソユーズ2号ロケットの第3段であった可能性があると分析していま。このロケットはロスコスモス(ロシアの宇宙機関)によって8月7日にモスクワの北約800kmのプレセツク宇宙基地から打ち上げられたものです。
The Soyuz 3rd stage from today’s Glonass navsat launch reentered SE of Tasmania. Here’s the reentry warning area (white) and my estimate of the 3rd stage suborbital track (orange). Yes, I know they don’t quite match up, I did a rush and approximate job, but it gives you the idea
— 出典:@planet4589
火球の驚異的な明るさは、物体が時速25,000km以上という驚異的なスピードで地球の上層大気に再突入したためだとみられています。
なお、まだこの破片は回収されていないとのこと。大気圏に突入したのは北西からビクトリア州を横切って南東のタスマニアまでだったとみられていますが、正確な経路はまだ不明です。