トム・ホーバスヘッドコーチは、女子バスケットボール日本代表を、オリンピックで銀メダル獲得に導いた実績が評価され、男子バスケットボール日本代表のヘッドコーチに就任しました。そんなトム・ホーバスヘッドコーチは、指導法がとても優れていると、話題を集めています。そこで今回は、トム・ホーバスヘッドコーチは、どんな指導法で選手達のモチベーションを上げ、日本代表を進化させているのか、解説していきます。
【バスケ】指導法が超優秀!! 日本代表を進化させるトム・ホーバス氏の凄さとは!?
目次
- 1. 男子バスケットボール日本代表ヘッドコーチの実績
- 2. トム・ホーバスヘッドコーチの凄さとは?
- 2.1. 巧みな声掛けで選手達のモチベーションを上げる
- 2.2. 様々な戦術で弱点を補う!
- 3. トム・ホーバスヘッドコーチは、他のヘッドコーチとは異なるやり方で、チームを強化!
- 4. まとめ
男子バスケットボール日本代表ヘッドコーチの実績
トム・ホーバスヘッドコーチは、2011年に女子日本代表のアシスタントコーチを務め、2017年から女子日本代表のヘッドコーチに就任。2017年と2019年のアジア大会で優勝、2018年のワールドカップで9位に入る大躍進。
そして、2021年の東京オリンピックでは、日本史上初の銀メダルを獲得。その後、2021年9月から男子日本代表のヘッドコーチに就任。間もなく開催されるワールドカップに向けて、チームを指揮しています。
トム・ホーバスヘッドコーチの凄さとは?
トム・ホーバスヘッドコーチの凄さは、選手達のモチベーションを上げる能力です。この能力を上手く発揮するためには、選手達との信頼関係が必須。その為に、コート上以外では鬼軍曹の心をしまい、選手達に優しく接しているとのこと。
なので、実際に指導を受けた選手達からは、イメージと違い、とても優しい方だそうです。呼び名も『トムさん』と、親しみやすい呼び方をしており、選手達との信頼関係がしっかりできているのだと感じました。このように、信頼される人物になることで、試合中の叱咤激励も、怖く感じないのかもしれません。
巧みな声掛けで選手達のモチベーションを上げる
トム・ホーバスヘッドコーチは、言葉のマジシャンと呼ばれる程、声掛けが上手いと言われています。通常、外国人ヘッドコーチの場合、熱烈に語っても通訳を通しての会話となってしまう為、上手く感情が伝わりません。ですが、トム・ホーバスヘッドコーチの場合、日本でのプレー経験やコーチ経験が長い為、日本語で指示を伝えることが出来るとのこと。その為、選手達にしっかりと意思が伝わり、プレーに反映されています。
また、英語も話せる為、英語しか話せない選手にも、対応できるとのこと。これらの特徴を上手く使い、トム・ホーバスヘッドコーチは、選手1人1人に合った声掛けを行っていき、これを聞いた選手達は、大きな躍進を遂げています。この言葉のマジックで、チームの中心選手達もプレースタイルが変わり、リーグMVPを獲得した選手もいるとのこと。声掛け1つで、選手達のプレーをここまで変えられるのは、とても凄い事です。ここから、選手達がトム・ホーバスヘッドコーチの言葉のマジックで、どこまで成長を遂げるか、楽しみですね。
様々な戦術で弱点を補う!
他の国と比べると、平均身長が低い、男子日本代表。その身長差を埋めるための戦術として、ファイブアウトやストレッチフォーなどを使っているとのこと。これらの戦術は、5人全員または、パワーフォワード以外の選手が、3Pラインの外側にポジションを取ることで、中に空間を作り、攻めやすくなります。それに加え、トム・ホーバスヘッドコーチは、3Pシュートの数を増やすことに尽力しているとのこと。
3Pシュートを増やすことで、勝てる確率が上がるそうです。実際に、女子日本代表は、3Pシュートを増やしたことで、全体の1位を記録する成功率をマークし、銀メダルを獲得。そして、男子日本代表にも、3Pシュートを打てる選手が多くいる為、同じ戦術を利用して、戦っています。
トム・ホーバスヘッドコーチは、他のヘッドコーチとは異なるやり方で、チームを強化!
トム・ホーバスヘッドコーチは、試合中の選手達の声掛けや、タイムアウト時の対応が他のヘッドコーチとは違うとのこと。まず、トム・ホーバスヘッドコーチは、試合に出場する1人1人の選手にしっかりと役割を与えているそうです。そうすることで、選手達は、高い集中力で迷いなくプレーできています。
そして、トム・ホーバスヘッドコーチは、タイムアウト時の声掛けも他のヘッドコーチと違うとのこと。通常は、戦術を確認する為の時間に使うとのこと。ですが、トム・ホーバスヘッドコーチの場合、戦術の確認は行わず、気合を入れる為の声掛けや、モチベーションが上がる一言を掛けて、コートに送り出すそうです。この違いが、選手のモチベーションを高め、質の高いプレーを生み出しています。
まとめ
バスケットボール女子日本代表のヘッドコーチを務め、オリンピックで日本史上初の銀メダル獲得に導き、現在、男子日本代表のヘッドコーチを務めているトム・ホーバスヘッドコーチについて解説しました。
トム・ホーバスヘッドコーチは、選手達1人1人と真摯に向き合い、信頼関係を構築しているからこそ、コート上で、鬼軍曹に変貌しても、選手達は、恐れることなくプレーできています。これから日本代表が、トム・ホーバスヘッドコーチの力でどんな進化を遂げるのか、楽しみです。