【MLB】強打者の証!! 大谷選手に“9年ぶりの試練”が

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現地時間7月30日、カナダ、トロント・ブルージェイズの本拠地、ロジャーズ・センターで行われたロサンゼルス・エンゼルス対トロント・ブルージェイズ戦で、エンゼルスの大谷選手は2番・指名打者で先発出場。エンゼルスは3対2で勝利し、大谷選手は1安打1得点とチームの勝利に貢献するも、前日に引き続き2度の申告敬遠で歩かされ、勝負を避けられました。

アメリカのデータ分析会社「Codify Baseball」は、公式SNSで、「大谷翔平は2014年以来、2試合連続で複数回にわたり意図的な四球を与えられた初めての選手となった」と発信。この日の敬遠が9年ぶりとなる2試合連続複数回敬遠であったことを伝えました。

この珍事に、ファンからは「凄い選手と認められた証」「申告敬遠を禁止しろ!」などとといった多数のコメント。このカードの初戦、現地7月28日には、大谷選手は第39号ホームランを放っていますが、ブルージェイズのベンチでは、オールスターゲームにも出場経験のある三塁手・マット・チャップマン選手がジョン・シュナイダー監督へ「なぜ勝負したんだ?」と感情を露わにして詰め寄る様子がテレビでも放送されていました。

8月1日現在ホームラン数ではアメリカン・リーグのトップを2位に10本の大差をつけて独走し、そのペースは昨シーズン、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が記録したシーズン62本にせまる勢いである大谷選手。ここでは、四球の数と打撃成績について見てみます。

目次

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今シーズン四球の多い打者

8月1日現在、MLBの打者で四球が多い選手は、次のとおり。

アメリカン・リーグ

1位 大谷翔平 66
2位 アドリー・ラッチマン(ボルティモア・オリオールズ) 62
2位 ネート・ロー(テキサス・レンジャーズ) 62
4位 J.P.クロフォード(シアトル・マリナーズ) 61
5位 ライアン・ノダ(オークランド・アスレチックス) 60

ナショナル・リーグ

1位 フアン・ソト(サンディエゴ・パドレス) 97
2位 カイル・シュワバー(フィラデルフィア・フィリーズ) 75
3位 イアン・ハップ(シカゴ・カブス) 73
4位 ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース) 65
5位 マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス) 61

今シーズン申告敬遠の多い打者

7月31日現在、MLBの打者で申告敬遠が多い選手は、次のとおり。

アメリカン・リーグ

1位 大谷翔平 12
2位 ホセ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ) 12
3位 ジョシュ・ネイラー(クリーブランド・ガーディアンズ) 7
4位 アドリー・ラッチマン(ボルティモア・オリオールズ) 5
4位 アンドルー・ベニンテンディ(シカゴ・ホワイトソックス) 5

ナショナル・リーグ

1位 ルイス・アラエス(マイアミ・マーリンズ) 8
1位 フアン・ソト(サンディエゴ・パドレス) 8
3位 フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース) 7
4位 ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ) 4
4位 カイル・シュワバー(フィラデルフィア・フィリーズ) 4

四球が多く、かつ、申告敬遠も多い打者を紹介

今シーズン、四球が多く、かつ、申告敬遠も多い打者は、アメリカン・リーグでは、大谷選手とアドリー・ラッチマン選手が両項目でベスト5に入っており、ナショナル・リーグでは、フアン・ソト選手とカイル・シュワバーが両項目でベスト5に入っています。

大谷選手は一昨年に最後までホームラン王を争って惜しくも本塁打王は逸するも、アメリカン・リーグMVPを受賞。7月31日現在、本塁打39本(アメリカン・リーグ1位)、打点81(アメリカン・リーグ2位)、打率.302(アメリカン・リーグ6位)。

アドリー・ラッチマン選手は2019年のMLBドラフト1巡目(全体1位)でボルチモア・オリオールズから指名された選手。オリオールズとの契約金額810万ドルは、2011年にゲリット・コールがピッツバーグ・パイレーツから受け取った契約金額800万ドルを上回り、MLB史上最高額を更新。2022年にメジャーに昇格し113試合に出場。メジャー2年目となる今シーズンはオールスターゲームにも出場し、オールスター前夜祭に開催されたホームラン競争にも出場しました。7月31日現在、本塁打14本、打点47、打率.272。

フアン・ソト選手は一昨年のオールスターゲーム、ホームラン競争で大谷選手を破った選手。昨年のホームラン競争では優勝しています。今年25歳となる若手でありながら、今シーズンでメジャー6年目となる逸材で、2020年には打率.351で首位打者を獲得。これまで、シルバースラッガー賞(外野手部門)3回、オールスターゲーム選出3回で、2023ワールド・ベースボール・クラシックのドミニカ代表でした。7月31日現在、本塁打20本、打点64、打率.268。

カイル・シュワバー選手はフィラデルフィア・フィリーズ所属の30歳の外野手。2014年のMLBドラフト1巡目(全体4位)でシカゴ・カブスから指名されプロ入り、翌年にはメジャー昇格。2018年には敬遠数20でリーグ最多をマーク。カブス、ワシントン・ナショナルズ、ボストン・レッドソックス、とチームを渡り、2022年にはフィラデルフィア・フィリーズと4年総額7900万ドルで契約を締結。この年には46本塁打で自身初のリーグホームラン王になっています。7月31日現在、本塁打27本(ナショナル・リーグ3位)、打点65(ナショナル・リーグ10位)、打率.183。

このように見てくると、やはり、打率は低くても一発のある打者が、四球・敬遠が多いことが改めてわかります。

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