GoogleがLLM(大規模言語モデル)で「Googleアシスタント」をアップデートしようとしていると、米メディア「Axios」がリークしています。
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Googleが「Googleアシスタント」の大規模アップデートを計画
「Axios」がリークしたGoogleの社内メールによると、同社は今後最新のLLM(大規模言語モデル)技術でGoogleアシスタントをアップデートすることを計画しているとのこと。
We’ve also seen the profound potential of generative AI to transform people’s lives and see a huge opportunity to explore what a supercharged Assistant, powered by the latest LLM technology, would look like. (A portion of the team has already started working on this, beginning with mobile.)
— 出典:Axios
「私たちはまた、ジェネレーティブAIが人々の生活を一変させる大きな可能性を秘めていることを目の当たりにし、最新のLLMテクノロジーを搭載した超強力なアシスタントがどのようなものかを探求する大きなチャンスだと考えています。(チームの一部はすでに、モバイルを手始めにこれに取り組み始めています)」
Googleには大規模言語モデル「LaMDA」があり、これを搭載した検索統合AI「Bard」もすでにリリースしています。今回のアップデートでは、これらの機能の一部がGoogleアシスタントに組み合わされることになるでしょう。
メールにある 「チームの一部はすでにモバイルから着手している」というのは、Androidのアシスタントを指していると考えられます。これについては、GoogleがAndroid版Googleアシスタントで「要約して(Summarize)」というウェブページを要約するAI機能をテストしていると、テックメディア「9to5Google」が報告していました。
From what we’ve seen so far, the Summarize suggestion will appear when browsing through Chrome directly or when an app opens a webpage in a Custom Tab (also powered by Chrome). For now, however, the feature does not seem to work, with the Assistant simply showing an error when asked for a summary.
— 出典:9to5Google
「これまでのところでは、Chromeで直接ブラウジングしているときや、アプリがカスタムタブ(Chromeが提供する機能)でウェブページを開いたときに、要約の提案が表示される。しかし今のところ、この機能は機能していないようで、要約を求められるとアシスタントは単にエラーを表示します(9to5Google)」
Googleはすでにスマート・ディスプレイやスピーカーを発売しており、会話AIとしては「Bard」をリリースしています。これらの機能を組み合わせれば、GoogleアシスタントにLLM機能を搭載することは難しくはないでしょう。
メールの残りの部分には、この新しい「アシスタント・ビジョン」をサポートするための社内の再編成について書かれており、その中には数十の削減されたポジションが含まれています。「Axios」によれば、これは「アシスタントに携わる数千人の従業員」とのことです。