9月に登場する見込みの「iPhone 15」シリーズやApple Watchについて、経済紙記者のマーク・ガーマン氏が最新情報を報告しています。
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iPhone 15は「4モデルすべてで値上げ」
Apple専門の米メディア「9to5Mac」が共有したガーマン氏の最新レポートでは、「iPhone 15」シリーズの価格と、Apple Watchの新モデルについて報告されています。
Apple Watchについては、Series 9とUltraでチップのスペックアップが期待され、今年はSEモデルは登場しないとのこと。ガーマン氏によると、Appleは昨年から「Apple Watch Ultra」のダークグレーのチタンカラーオプションをテストしており、今回このダークカラーが登場する可能性があるそうです。
チップの高速化以外のApple Watchのアップグレードは報告されていませんが、ガーマン氏はこのアップグレードを「かなり大きい」と主張しています。AppleがApple WatchのCPUとGPUをアップグレードするのは2020年に登場したSeries 6以来です。
そして「iPhone 15」については、米国以外では「4モデルすべてで少なくとも若干の値上げが予想される」としています。また、「iPhone 15 Pro Max」のチタン採用とカメラシステム強化を考えると、少なくとも一部のProモデルについては「米国での値上げも否定できない」とのこと。
ガーマン氏は参考情報として「Appleはチタン製Watchをステンレス製Watchより100ドル高く販売している」と述べており、これに従えばProモデルは少なくとも100ドルは値上がりすることとなりそうです。
値上げの噂はこれが初めてではありません。テックメディア「MacRumors」が入手した英銀行バークレイズのアナリスト、ティム・ロング氏のリサーチノートでは、ロング氏は「iPhone 15 ProはiPhone 14 Proより最大100ドル高く、iPhone 15 Pro MaxはiPhone 14 Pro Maxより100ドルから200ドル高くなる」と予想していました。
しかし今回の報告で注目すべきは、ガーマン氏が「4モデルすべて」で値上げが行われると指摘している点。「iPhone 14」の米国価格は値上げが行われなかったものの、日本価格では円安の影響もあり119,800円とエントリーモデルとは思えない価格になっています。日用品の値上げラッシュが続く昨今ですが、いまや生活必需品となっているiPhoneのさらなる値上げは、消費者にとっては大ダメージとなりそうです。