Wikipediaで「1記事14万円」稼ぐプロ編集者とは?

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調べごとをする際「Wikipedia」は非常に便利なツールです。実際、Wikipediaにはありとあらゆる記事があり、総ページ数は5800万ページを超えています。

一般的にWikipediaとはボランティアで書かれることが多いですが、中には大金を稼ぐプロの編集者もいます。Wikipediaで稼ぐ編集者について、海外YouTubeチャンネル「Logically Answered」が解説しています。


*Category:テクノロジー Technology *Source:Logically Answered,Wikipedia

なぜ無料で利用できるWikipediaでお金を稼ぐことができるのか?


音声アシスタントの「Alexa」「Google」「Siri」は、Wikipediaから情報を得ています。最近では「ChatGPT」もWikipediaから情報を得ています。これは、Wikipediaの情報に信頼性がある証拠です。

そんなWikipediaは、記事を掲載するプロセスが非常に難しく、長いです。当然、Wikipediaのアカウントを作ったからといってすぐに記事が作れるワケではありません。最初は編集が必要な記事の「スペル」「文法」「口調」などの修正しかできません。このような修正を何度も行うことによってWikipediaからの評価が上がっていきます。


ただ評価が上がったとしても、簡単に記事を公開することはできないのです。実際、記事を作成して公開ボタンを押してもすぐには公開されません。公開ボタンを押された記事は、公開されるのを待っている4000以上の記事の膨大なキューに追加されます。そして、約6ヶ月をかけて検証プロセスが実施されます。

Wikipediaが記事を承認する際に最も重視するのは、注目度です。どんなに派手な文章や編集をしても、この条件はクリアできません。Wikipediaは条件に当てはまらない記事を毎日200以上も削除・却下しています。

では、注目度はどのようにして決められるのでしょうか?それは、そのテーマに関する独立した記事がいくつ存在するかです。Wikipediaは、そのトピックに関する実質的な議論を含む、少なくとも3つの質の高い情報源を求めています。また、偏見や誹謗中傷が無いかも厳しくチェックされます。このように、Wikipediaの記事は簡単には作れないのです。


企業や注目を集めたい人々は、知名度を上げるために自分自身についてのWikipediaを作成したいと考えます。ただ、自分自身についての記事を作成することは、利益相反となるため固く禁じられています。そのため、Wikipediaに掲載されたい企業や人々はお金を払い、Wikipediaに特化した企業やライターに依頼をします。

GoogleやAppleの音声アシスタントが情報収集の場として使用するWikipediaの価値は高騰しています。それは記事1つの報酬にも反映し、2015年当時、あるWikipediaのライターはクライアントから1記事あたり約5万円から約14万円の報酬をもらっていると主張しています。おそらく、現在であればもっと高額になっているでしょう。


Wikipediaの記事が掲載されたからといって、それで終了というワケではありません。いったん記事が投稿されると他のライターでもページが変更できるようになります。もし、記事に関心を持たれず誰からも変更の提案がない場合、Wikipediaから注目度がない記事と判断されるかもしれません。

注目度の無い記事はWikipediaから削除される可能性があるため、クライアントはページを維持するために今後もライターにお金を払い、記事をメンテナンスしてもらう必要があるのです。

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