Appleが12年間もの間解決していないiPadの欠点を、Googleが偶然にも解決してしまったとテック系メディア「wccftech」が分析しています。
動画:Why The iPad Doesn’t Have A Calculator
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ジョブズがiPadに残した「未解決の欠点」
iPadは故スティーブ・ジョブズを代表する素晴らしい製品の1つですが、2010年に初代が発表されて以来未解決の大きな欠点があります。それは、スマートデバイスにはあって当然の「計算機アプリ」がないことです。
Appleに詳しいYouTubeチャンネル「Apple Explained」によれば、初代iPadの開発の際、iPadのプロトタイプに搭載されていた計算機アプリは、iPhoneの電卓を単にスケールアップしただけのものだったそう。ところが、ジョブズは発売直前になってこれに気づき担当者を呼び出します。
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出荷直前だったため、担当者はこのまま出荷するとジョブズに説得を試みます。しかし担当者はジョブズを説得できず、「計算機アプリを作り直すか、搭載するのをやめるか」と最後通牒を出しました。そして結局、初代iPadは計算機がないまま発売されたのです。
それ以来Appleは12年もの間iPadに計算機アプリを搭載していません。なお、Appleの上級役員であるクレイグ・フェデリギ氏はこれについて「本当に満足行いく、最高のiPad向け計算機アプリができたらリリースする」と説明しており、まさに「愛すべき欠点」とも言えるジョブズの名残となっています。
とはいえ、iPadで計算機を使いたい、というユーザーも少なくはないはず。「wccftech」によれば、Googleはこの問題を「図らずとも解決してしまった」とのこと。Googleは今年、Chrome OS向けの計算機アプリをWeb上でリリースしました。このWebアプリは、Chromeを使うことができるデバイスであれば、誰でもアクセスすることができます。
このアプリは、大画面のタブレット端末に最適化されたUIになっています。もちろんこのアプリは主にChrome OS向けに開発されたものですが、iPadでもページにアクセスすれば使えてしまうのです。
Appleストアにも計算機アプリはありますが、iPad向けではなかったり、広告が多かったりするのが悩みどころでした。GoogleのこのサービスはあくまでWebアプリですが、広告なしの大画面向け計算機アプリはかなりありがたい存在です。
このGoogleの計算機アプリへのアクセスはこちら。iPadのSafariでもアクセスできるので、計算機を頻繁に使う方はiPadのホーム画面に追加しておくと便利そうです。
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