5月の下旬からバレーボールネーションズリーグ2023が開催されています。男子は6月6日から16か国の代表チームが参加し世界7都市で、女子は5月30日から16か国の代表チームが参加し世界7都市で開催。
男子は「第2週、フランス、オルレアン開催(6月20〜25日」を終了したところで、女子は「第3週、タイ、バンコク開催(6月27日〜7月2日)」に入るところです。
男女ともに熱戦を繰り広げていますが、今大会では男子チームが大躍進。以下は、バレーボール男子日本代表のネーションズリーグでの活躍についてです。
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目次
- 1. ネーションズリーグとは
- 2. 男子日本代表の国際大会成績
- 3. ネーションズリーグ2023男子大会の出場国
- 4. ここまでの成績は
- 5. 今後の期待
ネーションズリーグとは
バレーボールネーションズリーグは、FIVB(国際バレーボール連盟)が2018年から開催している国際大会。男子の「ワールドリーグ」と女子「ワールドグランプリ」を発展的に統合した大会です。
2017年、パリで開催されたFIVB70周年記念式典で、アリ・グラサ会長が、スポーツイベントの企画会社IMGなどの組織と提携して、これまでにないスタイルで大会を開催すると発表。リーグ構成については、コア12チームとチャレンジャー4チームの計16チーム構成にすると発表しました。
2018年に第1回大会が開幕され、男子はロシア、女子はアメリカ合衆国がそれぞれ初代チャンピオン。
2019年の第2回大会は、男子はロシア、女子はアメリカ合衆国がともに連覇を果たした。
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により中止。
2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行を警戒し、これまでの5週に渡っての世界各国転戦方式を止めて1ヶ国の集中開催に変更。男子はブラジルが初優勝、女子はアメリカ合衆国が3連覇を果たしました。
2022年は男女それぞれ2プールに分かれ、それぞれ3週に渡って世界各国を転戦する方式となったが、3月1日、FIVBは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて男女共にロシアの出場権を剥奪。この年の男子はフランス、女子はイタリアがともに初優勝を飾りました。
今年は、2022年と同じく男女それぞれ2プールに分かれ、それぞれ3週に渡って世界各国を転戦する方式で現在開催中。男女ともに第2週まで終了し、男子の第3週はアメリカ合衆国のアナハイムとフィリピンのパサイシティで、女子は韓国の水原とタイのバンコクで行われます。
第2週終了までで男子日本代表は8戦全勝、女子は5勝3敗。男子代表の活躍が光っています。
男子日本代表の国際大会成績
バレーボール男子日本代表といえば、女子に比べると国際大会での活躍は今一歩でした。2021年に開催された東京オリンピックでの8強入りは1992年のバルセロナオリンピック以来29年ぶり。オリンピックでは東京大会の前2大会(リオ、ロンドン)は出場すらできませんでした。
1972年のミュンヘンオリンピックでは金メダル、1970年、1974年の世界選手権は銅メダル、1969年、1977年のワールドカップでは準優勝、と1970年代には世界の舞台で活躍していた男子代表は、現在FIVBランキング6位。
なかなか世界のトップグループに食い込んでいけない状況です。
ネーションズリーグ2023男子大会の出場国
出場国は16か国の代表チームで、日本代表(6)のほかには、アルゼンチン(7)、ブラジル(3)、フランス(5)、ドイツ(18)、イラン(11)、イタリア(4)、ポーランド(1)、セルビア(9)、アメリカ(2)、ブルガリア(25)、カナダ(15)、中国(22)、キューバ(12)、オランダ(10)、スロベニア(8)が出場しています。
世界のトップ12までの全て、プラス4チームが出場。2003年最強国を決める大会といえます。
ここまでの成績は
バレーボールネーションズリーグ2023は予選ラウンド第2週を終了したところです。ここまで男子日本代表は8戦全勝。
第1週は名古屋で試合を行い結果は次のとおり。
6月 6日 イラン 3○0(25-16,25-22,25-19)
6月 9日 セルビア 3○1(22-25,25-21,25-23,25-20)
6月10日 ブルガリア 3○0(25-22,25-21,26-24)
6月11日 フランス 3○1(25-27,25-22,25-21,25-20)
第2週はフランス、オルレアンで試合を行い結果は次のとおり。
6月20日 カナダ 3○1(25-22,25-17,24-26,25-14)
6月21日 キューバ 3○0(25-21,25-16,25-21)
6月22日 ブラジル 3○2(25-23,25-21,18-25,22-25,18-16)
6月24日 アルゼンチン 3○2(25-18,25-22,31-33,22-25,15-12)
これまでの対戦国のうち世界ランキングが日本より上位の国はブラジルだけですが、このブラジルを破ったことは大金星。
ブラジル代表は、オリンピックでは1992年バルセロナ、2004年アテネ、2016年リオデジャネイロの3大会で金メダル、世界選手権では2002年、2006年、2010年の3大会連続金メダル、ワールドカップでは2003年、2007年、2019年の3大会優勝という成績。
1980年代以降今日までずっと世界のトップを維持している強豪国。
日本が公式戦でブラジルに勝ったのは1993年のワールドリーグ以来30年ぶり。過去30勝69敗と圧倒されており、対ブラジル戦100戦目での快挙となりました。
今後の期待
ネーションズリーグの予選ラウンド第3週は、7月4日から始まり日本はフィリピンのパサイシティで、中国、オランダ、イタリア、ポーランドというランキングが日本よりも上位との対戦が続きます。
予選ラウンド第3週を終えて上位8チームがファイナルラウンドに進み、ノックアウト方式のトーナメントで優勝を決定。ファイナルラウンドの開催地はポーランドのクダニスク。
これまで8戦全勝と好成績を残している男子日本代表の活躍が期待されます。