【MLB】大谷選手がイチロー氏に並んだ!! OPSは脅威の“1.892”!!

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大谷選手は6月に調子が良い「6月男」であることは最近ではよく知られています。今シーズンも日本時間6月22日のロサンゼルス・ドジャース戦終了時点までで、打率.292、打点58、本塁打24、盗塁10。打率はアメリカンリーグ10位、打点と本塁打はリーグ首位。

投手としての成績は、6勝3敗、防御率3.13、117奪三振。勝利数はリーグ14位、防御率はリーグ10位、奪三振数はリーグ2位。

6月に入って大幅に成績を上げているところですが、6月21日、自身5度目のアメリカン・リーグの週間MVPに選出。

以下は、週間MVPにまつわる話などです。

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目次

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大谷選手がアメリカン・リーグ週間MVPを獲得

6月21日、MLB機構が大谷選手をアメリカン・リーグの週間MVPに選出しました。対象期間は6月13~19日。この期間は7試合に出場し、打率.435、6本塁打、12打点。出塁率.588、長打率1.304、OPSは1.892。

2021年以来2年ぶり5度目、日本人ではイチロー選手に並んで最多の受賞となりました。

この期間の大谷選手の活躍はめざましく、まずは13日のレンジャーズ戦で飛距離140メートルの19号ソロを放ち、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手に並んで本塁打数リーグ最多とします。

その試合の延長12回にはこの試合2本目の決勝の20号2ランを放ち、これでリーグ本塁打数単独トップ。

14日のレンジャーズ戦では2安打。二刀流デーであった15日のレンジャーズ戦では21号、22号本塁打を放ち、打率も3割に乗せ、先発投手としても6回6安打2失点で6勝目をマーク。

17日から始まったロイヤルズ3連戦の初戦は1安打でしたが、続く試合で23号を放ち、ニューヨーク・メッツのピート・アロンソを抜いて両リーグ最多本塁打となりました。第3戦でもMLB通算224勝のザック・グレインキーから24号、打点も58と伸ばし、こちらも両リーグ最多に到達。

大谷選手のこれまでの週間MVP

大谷選手がメジャーリーグで週間MVPを獲得したのは、5度。1度目はメジャー1年目の2018年4月。2度目は同じ年の9月。3度目はメジャー4年目、2021年の6月。4度目は同年の7月。そして今回が5度目でメジャー6年目。

1度目の受賞は、打者としては出場は3試合ながら13打数6安打で打率.462、3本塁打、7打点をマーク。投手としては1勝が対象。投打の二刀流選手の受賞はア・リーグが週間MVPの選出を始めてから初。メジャー1年目の日本人選手で4月上旬の選出は最速で、23歳9カ月での受賞は最年少を記録。

2度目の受賞は、打者に専念してのもので、打率.474、4本塁打、10打点、2盗塁。

3度目の受賞は、対象期間中の打撃成績は打率2割9分6厘(27打数8安打)、6本塁打、9打点。本塁打は1位、打点は2位タイでした。またデトロイト・タイガース戦に先発登板し、6回1失点でシーズン3勝目。投打での活躍が評価されました。

4度目の受賞は、3度目の受賞であった6月に続き、2021シーズン2度目の選出。評価対象は、打者としてのもので6試合に出場し、打率2割8分6厘、6本塁打、8打点、1盗塁の成績。

そして今回がイチロー選手と並ぶ日本人最多5度目の受賞で、7試合に出場し、打率.435、6本塁打、12打点。出塁率.588、長打率1.304、OPSは1.892。

5度の受賞のうち6月は2回で、7月の1回も対象期間は6月最終週から7月第1週ということで、これも含めると5度中3度は6月のプレーに対してのものとなります。

やはり、週間MVPの受賞月からも大谷選手が6月男であることは明らか。

日本人選手の週間MVP

週間MVPの受賞は大谷選手がイチロー選手に並ぶ5度で日本人1位になりました。それでは、これまでに日本人選手ではどのような選手が受賞しているのか。まず、日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂英雄氏が1995年から2001年にかけて4度受賞。ドジャースで3度、レッドソックスで1度受賞しており、4度中2度は期間中の勝ち数と防御率で、残る2度はノーヒットノーランを評価されてのものです。

次に、2001年にマリナーズに在籍していた佐々木主浩氏が受賞しており、期間中4セーブ無失点であったことが評価。

次は、ヤンキースに所属していた松井秀喜氏。松井氏は2003年から2011年にかけて通算4度受賞しており、期間中5割を超える打率や打点、ホームランが多かったことが評価されています。

次は、マリナーズ、ヤンキース、マーリンズに所属したイチロー氏。イチロー氏は2004年から2916年にかけてこの3球団で合計5度受賞しています。もちろん、打率と安打数などが評価されての受賞であり、2012年の4度目の受賞の際は打率6割をマーク。

次は、レッドソックスに所属していた松坂大輔氏が2007年に1度、マリナーズに所属していた岩隈久志氏が1度受賞。松坂氏は期間中の勝ち数と防御率、岩隈選手はノーヒットノーランを評価されてのものでした。

そして、2018年にメジャー移籍1年目の大谷選手が日本人最年少で受賞し、以来今回で5度目。

2022年にはカブスの鈴木誠也選手が期間中、打率.412、3本塁打、5打点で、パドレスのダルビッシュ有選手が期間中2勝無失点で受賞しています。

今シーズンもレッドソックスに移籍した大リーグ1年目の吉田正尚選手が5月に、打率4割8分、2本塁打、8打点を記録し初受賞。

以上、日本人メジャーリーガーの週間MVP受賞者はこれまでに10名となっています。

大谷選手のOPSは驚異の値

大谷選手の5度目の週間MVP受賞の評価対象に「OPS1.892」というのがあります。

OPSとはOn-base plus slugging の略で、打者を評価する指標の1つ。出塁率と長打率を足し合わせた値で、数値が高いほど、打席あたりでチームの得点増に貢献する打撃をしている打者だと評価することができます。

出塁率の最大値が1.00、長打率の最大値が4.00なので、OPSの最大値は5.00。2013年の値になりますが、MLBでは、全選手の平均OPSは.714。リーグ別では、DH制ありのアメリカンリーグが.725、DH制なしのナショナルリーグが.703です。

OPSの開発者は、その値によって打者をAランクからGランクまでの7段階に格付け。

ランク 評価      OPSの範囲
A 素晴らしい   .9000以上
B 非常に良い   .8334 – .8999
C 良い        .7667 – .8333
D 並        .7000 – .7666
E 平均以下     .6334 – .6999
F 悪い       .5667 – .6333
G 非常に悪い   .5666以下

大谷選手が残したOPS1.892という数値がいかに驚異的かがわかります。

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