ドイツのプログラマーであるフェリックス・ヘッカー氏は最近、モニターがときおり暗転する問題になやまされていました。通常であればモニターやPCの問題に思えますが、その原因はなんとIKEAの椅子だったのです。なぜ、PCとは繋がりのない椅子によってモニターに問題が起こったのでしょうか?
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IKEAの椅子がモニターに影響を及ぼした理由
モニターが暗転する問題は通常、モニターとグラフィックカードの配線であったり、電源ケーブルやソフトウェア、ドライバなどが一般的に原因としてあげられます。ヘッカー氏は粘り強く問題の原因を探しましたが、中々見つかりませんでした。
しかしヘッカー氏は、椅子に立ったり座ったりするとモニターに問題が起こることに気が付きました。
IKEAの人気チェアがコンピュータのモニターをオフにし、みんなを困惑させる。
彼は電子メールで、この問題が浮上したのは最近で、モニターを4Kモデルにアップグレードした後だと述べています。「最近になるまで、単純な椅子がこのような問題を引き起こす可能性があることすら知りませんでした」と説明しています。しかし、立ち上がるときや座るときに発生するこの悩みに直面したとき、ケーブルの緩みやテーブルをぶつけてしまったなど、さまざまな問題を探すことになりました。
「悔しさのあまり、その椅子を別の椅子と入れ替えた。突然、問題がなくなったのです」
— 出典:vice
別の椅子を使用したところ、問題は発生しなくなったとのこと。しかし、元の椅子に戻したところ、また問題が発生したそうです。
彼が使っていたのは、IKEAのMarkusという椅子でした。ヘッカー氏がネット掲示板などで調べてみたところ、この椅子が環境によっては強いESD(静電気)を引き起こすことが判明しました。
「TechPowerUp」のフォーラムでは、同じ椅子によってHDDが壊れたり、GPUの「Radeon RX 6800 XT」が動かなくなったというケースも報告されています。
静電気が発生する原因は、生地の素材やガスサスペンションの仕組みや素材、あるいはそれらの複合的な要因である可能性があるとのこと。テックメディア「tom’sHARDWARE」は解決策として、椅子の一部をアース・接地源(プラグ、金属製ラジエーター、テレビアンテナなど)に接続することを挙げています。