ソフトウェア企業ePlantが、人間と木の会話を可能にするAIアプリ「TreeTag」を発表しました。
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直接会話して木の健康管理ができるアプリ「TreeTag」
木々は日中の熱や太陽の光によって、微細な脈動を繰り返しています。「TreeTag」は、この脈動を測定し、木の健康状態を把握するとのこと。さらに、風による揺れや病気による変化など、木の動きも観察します。これにより、木が抱えている問題を、早期に察知することができるそうです。
プレスリリースによれば、この技術は「一流の研究者や大学との2年以上の研究開発」によって実現したとのこと。センサーとAIを搭載したソフトウェアにより、アルゴリズムを用いて健康パターンを追跡・分析するように独自に設計されていると述べています。
「TreeTag」の導入方法は、アプリを専用のタグと連携させたあと、木にタグを取り付けるだけ。タグは耐久性に優れた無線センサーで、太陽光で充電できるとのことです。
注目すべきは、このアプリがChatGPTを利用しており、木と会話できるようになっている点です。ePlantはプレスリリースで会話の例を公開しています。
- 樹木:こんにちは、私はガムドロップです! あなたのユーカリの友達です。今日はいつもより傾いているので、ちょっと心配なんです
- ホームオーナー:どのくらい傾いていますか?
- 樹木:1週間前と比べて2度ほど北に傾いていて、倒れないか心配です
- ホームオーナー:どうやってあなたを助けられますか?
- 樹木:そろそろ樹木医を呼んで見てもらおうかな。 周囲に倒れないか心配です
- ホームオーナー:ePlantセンサーの感想は?
- 樹木:私は樹木ですから、そういうことに意見を持つことはできません。でも、ePlantセンサーは、私の健康状態をモニタリングし、成長し続けるために必要なケアを確実に行うための貴重なツールであることは確かです。また、温度や湿度などの環境変化も把握することができます。全体として、有益な機器だと思います
— 出典:webwire
動物などであればともかく、植物と会話できるアプリというのは中々斬新なアイディア。「TreeTag」のスターターバンドルは現在先行予約受け付け中で、価格は149ドルからとなっており、残念ながら現状では日本には対応していないようです。