6月11日(日本時間12日)、エンゼルス・大谷選手は本拠地アナハイム・エンゼルスタジアムで行われたマリナーズ戦で、「2番・指名打者」でスタメン出場。5打数3安打1三振で打率は2割8分7厘に上昇。今季自身最長の8試合連続ヒット。
大谷選手はアメリカンリーグMVPを獲得した2021シーズン、そしてMVPの最有候補3人に選出されるも惜しくも逃した2022シーズン、ともに6月に入ってから成績が上がってくるとのこと。
今シーズンもこのジンクスは続くでしょうか。
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目次
- 1. 6月の大谷選手
- 2. 昼(デーゲーム)の大谷選手
- 3. 大谷選手の体調管理
- 4. オールスターゲーム
6月の大谷選手
大谷選手の過去2シーズンの6月の成績を見てみると、2021シーズンは、打率.309、打点23、出塁率.423、本塁打13。2022シーズンは、打率.298、打点17、出塁率.398、本塁打6。
2021シーズンの最終成績は、打率.257、打点100、出塁率.372、本塁打46。2022シーズンは、打率.286、打点95、出塁率.356、本塁打34。明確にここ2シーズンについては6月の成績はシーズン平均を上回っていると言えます。
また、2021および2022の月別成績は次のとおり。
【2021シーズン】
4月…打率.283、打点19、出塁率.320、本塁打8
5月…打率.245、打点22、出塁率.339、本塁打8
6月…打率.309、打点23、出塁率.423、本塁打13
7月…打率.282、打点18、出塁率.396、本塁打9
8月…打率.202、打点8、出塁率.345、本塁打5
9月…打率.231、打点10、出塁率.412、本塁打4
【2022シーズン】
4月…打率.247、打点11、出塁率.295、本塁打4
5月…打率.250、打点21、出塁率.348、本塁打7
6月…打率.298、打点17、出塁率.398、本塁打6
7月…打率.224、打点13、出塁率.359、本塁打5
8月…打率.317、打点20、出塁率.386、本塁打8
9月…打率.291、打点13、出塁率.341、本塁打4
月別成績を見ても6月は明らかに調子が良い月といえます。
昼(デーゲーム)の大谷選手
3安打の固め打ちを行った6月11日のマリナーズ戦はデーゲームでしたが、今シーズンの大谷選手はなぜかデーゲームが好調。デーゲームはこの日も含めて22試合で86打数35安打、打率は驚異の4割7厘。一方ナイトゲームはこれまで43試合に出場し、打率は2割2分6厘。
今シーズンはこれまでデーゲームでの好調さが顕著です。6月11日のデーゲームは前日に2試合連続の18号ホームランを放った試合からわずか15時間の開始。それでも大谷選手のからだはキレッキレで3安打の固め打ち。
大谷選手の体調管理
大谷選手が直前の試合から1日を経ないで次の試合に臨み好調を保っているのは、自己管理の賜物です。
MLBはレギュラーシーズンの試合数は162で、これを4月から9月下旬までに消化。シーズン中はたまの休みを挟んでほぼ毎日試合が開催されます。チームが強ければポストシーズンに進出し10月も試合が継続。
さらに、広大な北米大陸をホームアンドアウェーで移動。例えば先日行われた吉田正尚選手が所属いているボストン・レッドソックスとロサンゼルス・エンゼルスとの試合では、大谷選手は西海岸のロサンゼルスから東海岸のボストンまで4,000キロ、空路で6時間の移動。ボストンとロサンゼルスでは時差が3時間あります。
このような過酷さを緩和するために、メジャーリーグではどのチームも全席ファーストクラス相当の機能を備えたチャーター機を使用。各チームが航空会社と契約をしています。そして、目的地の空港に着陸したらタラップを降りた先のバスに乗車して球場に直行。一般のお客さんに一切会うことなく球場から球場へと移動します。
飛行機内では食事と就寝。大谷選手は寝る時間を確保することを最も大事にしているそうです。右肘手術明けの2019年の春季キャンプ時には、1日に昼4時間、夜7時間の計11時間の睡眠をとっているとのスポーツ紙報道。
また、メジャーリーグ取材歴28年のMLBアナリスト・古内義明氏によると、「大谷選手は、やりたい技術から逆算して食事を決めている。ダルビッシュ投手も似たようなところがある」、「大谷選手の場合は、1日に60gのたんぱく質をいかにして摂取するかということを考えていて、食事を楽しむというより栄養の摂取というような食生活だと思います」ということ。
オールスターゲーム
6月1日から、7月に行われるメジャーリーグのオールスターゲームに先発出場する野手を選ぶファン投票が始まり、大谷選手はアメリカンリーグの指名打者部門で候補に入りました。 また、吉田正尚選手も外野手部門で候補入り。
6月12日には、ファン投票の第1回中間結果が発表されました。大谷翔平は、アメリカンリーグ指名打者部門で92万4182票を獲得しトップ。同部門の得票率は44パーセントで、2位のトロント・ブルージェイズ、ブランドン・ベルト選手に70万票以上の大差をつけています。また獲得した92万4182票は、アメリカンリーグ最多で2位は外野手部門のニュース・ヤンキース、アーロン・ジャッジ。
ちなみに、ナショナルリーグ最多はアトランタ・ブレーブス、アクーニャ・ジュニアで全体でも最多得票の108万6537票。
大谷選手は3年連続ファン投票でのオールスターゲーム出場に近づいています。