【野球】20歳の怪物が無傷の5勝目!! 夢の“防御率0点台”が現実味

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投手王国オリックス・バファローズで、次なる怪物投手が覚醒しています。それは山下舜平大投手です。20歳の山下投手は、現在防御率0.84で5勝0敗と躍進を遂げています。(6/8時点)また、夢の0点台が射程圏内! 今回はそんな山下投手の活躍と、防御率0点台が実現可能か過去を振り返ってみたいと思います。

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山下瞬平大投手とは

山下投手は、名門・福岡大学附属大濠高校出身の投手です。山下投手は、高校時代から怪物として有名でした。しかし山下投手はコロナ禍によって、高校3年の夏の甲子園が中止となった世代です。そのため、コアなファン以外には知名度が低い投手でした。そのため、ノーマークだったファンの方も多いでしょう。

投手王国オリックスのローテーションの一角

近年、オリックスの先発投手陣は豪華です。侍ジャパン世界一メンバーの山本由伸投手と宮城大弥投手。勝ち星には恵まれないものの、好投を続ける山岡泰輔投手。そして山下投手。正に四本柱です。しかしそのメンバーの勝ち頭が山下投手! 今年20歳を迎えた若手ながら、事実上エースとなっています。

プロ初登板は2023年の開幕戦!

なんと山下投手の1軍公式戦での初登板は、2023年の開幕戦です。2年目以降のピッチャーのプロ初登板が開幕戦というのは2リーグ制になって以降初! 開幕戦の山下投手は、5回1/3で1失点。プロ初登板の投手としては、まずまずの発進となります。

開幕戦以降の躍進

プロ2度目の登板は4月11日の楽天戦でした。山下投手はこの試合で、5回無失点10奪三振の好投を見せます。さらに、ここから負けなしの5連勝! 一気に注目の投手となっています。

山下投手の特長

山下投手の特長はストレートの球速です。身長190cmの長身から投げ込むストレートは、中継ぎで最速158km/hを記録したこともあります。また先発登板時も球速が落ちません。常時150km/hを投げられる怪物となっています。また、縦に大きく曲がるカーブも魅力的。なんとカーブの被打率は0割台! これも20歳の怪物と呼ばれる所以でしょう。

山下投手の投球術

開幕戦の山下投手の投球は、プロ初登板とは思えないものでした。力で圧倒するスタイルで西武打線をねじ伏せ、途中からスタイルを変える柔軟さ。さらに5回までにフォアボールは1つと、若い投手によくある四死球からの自滅もありません。その山下投手の投球術は、記者からも絶賛されました!

若い投手が活躍できるオリックスに称賛

山下投手が20歳ながら無傷の5連勝と躍進する影で、オリックスの投手育成力に称賛が寄せられています。山岡投手は21歳のルーキーイヤーから活躍。山本投手は高卒2年目に中継ぎで50試合登板し、翌年には先発で最優秀防御率を獲得! 宮城投手も、高卒2年目に二桁勝利を挙げています。このように、若き投手たちがのし上がれる球団だからこそ、山下投手は躍進を遂げられるのでしょう。

過去、防御率0点台に挑戦した投手たち

長いプロ野球の歴史でも、規定投球回を投げて防御率0点台を達成した投手はわずかです。さらにその大半は、第二次世界大戦以前の投手。戦後に絞った場合は、阪神の永久欠番「11」を背負った、村山実投手のみとなります。2000年代以降は「ラビットボール」と呼ばれる飛びやすいボールが採用されていたため打高の時代が長く、防御率1.50以下ですら4回しか記録されていません。

2011年に防御率0点台に迫った2人

2011年に、共に防御率1.50を超えた投手がいました。田中将大投手とダルビッシュ有投手です。1年で2人も0点台に迫った2011年。この年は一般的に「飛ばないボール」と呼ばれる統一球が使用され、極端な投高打低になりました。そのため、2011年は投手タイトルがハイレベルとなった年です。しかし、その状況でも0点台を達成する投手は現れませんでした。

統一球以外では2人が近づく

統一球時代を除くと、2000年以降に0点台に迫った投手は2人になります。2013年の田中将大投手と、2021年の山本由伸投手です。両者とも当時日本最強投手と呼ばれていました。田中投手は2013年、防御率1.29で24勝0敗1セーブと無敵の時代。2021年の山本投手は、防御率1.39で他タイトルと含めて5冠を獲得! しかしこの2人をもってしても、防御率0点台には及びませんでした。

山下投手の記録達成に期待!

やはり現代野球では、防御率0点台をマークすることは困難です。防御率0点台とは、単純にで毎試合1点以下に抑える必要があります。日本最強投手と呼ばれる山本由伸投手でさえも、定期的に複数失点はするものです。数々のレジェンドでも達成できなかった記録。しかし、それでこそロマンがあります。山下投手の記録達成に期待しましょう!

無傷の最多勝にも期待

無傷の最多勝は、2013年に田中将大投手が達成しています。現在勝利数で2位タイにつけている山下投手。こちらの記録達成も期待できます! 

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