日本時間6月6日(現地時間6月5日)、ピッツバーグで行われたアスレチックス対パイレーツ戦。藤浪晋太郎投手は3対1の6回裏に救援登板しました。1アウト満塁の大ピンチです。しかし2者連続押し出しのフォアボールを与えて同点とさせられると、犠牲フライを打たれ逆転を許してしまいました。期待を裏切る投球に対して藤浪投手には厳しい声が寄せられています。藤浪投手はメジャーで生き残ることはできるのでしょうか? そこでこの記事では藤浪投手のパイレーツ戦の投球を振り返りつつ、今後について解説していきます。
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目次
- 1. 藤浪投手のパイレーツ戦での投球を振り返る!
- 1.1. 1アウト満塁の大ピンチでマウンドを託される!
- 1.2. まさかの2者連続押し出しフォアボール……
- 1.3. イニングをまたいでマウンドへ!
- 2. 藤浪選手が所属するアスレチックスの現状は?
- 3. マイナー降格論に反論する人物が?
- 3.1. 球速は既にメジャーの打者を圧倒している!
- 4. 今後も藤浪投手の投球に期待!
藤浪投手のパイレーツ戦での投球を振り返る!
日本時間6月3日(現地時間6月2日)のマーリンズ戦では短いイニングを投げる「オープナー」として登板し、先発復帰への階段を上り始めた藤浪投手。パイレーツ戦では再び救援登板します。どのような投球を見せたのでしょうか?
詳しくご紹介していきます!
1アウト満塁の大ピンチでマウンドを託される!
藤浪投手の出番は3対1とリードして迎えた6回裏。1アウト満塁の大ピンチです!
対するバッターはアンドリュー・マカッチェン選手。2013年にはナ・リーグMVPを獲得し、2017年のWBCではアメリカ代表に選出され世界一に輝いた強打者です! 強打者に対して藤浪投手は100マイル超えのストレートを連投! 真っ向勝負を挑みます!
しかし3球連続でボールとなり、苦しいカウントに……。フルカウントまでカウントを戻しますが、自己最速となる102.1マイル(約164キロ)のストレートがわずかにアウトローに外れ、押し出しのフォアボール。藤浪投手はこの判定の瞬間天を仰ぎ、苦笑いを浮かべました。
まさかの2者連続押し出しフォアボール……
続くバッターはブライアン・レイノルズ選手。パイレーツの主砲です! 気持ちを切り替えて投球していきたいところでしたがなかなか制球が定まりません。結果まさかの2者連続押し出しフォアボールを与え、同点に追いつかれてしまいます。
なおも満塁の大ピンチ。パイレーツはジャック・スウィンスキー選手を代打で送り込みます。ルーキーだった昨年、1試合に3本のホームランを放ち、注目を集めた選手です! ジャック選手に打球をライトまで運ばれ、これが犠牲フライに。ついに逆転を許してしまいました。
イニングをまたいでマウンドへ!
7回のマウンドも託された藤浪投手。イニングをまたいだことで気持ちが切り替えられたのか落ち着いた投球を見せます! 2019年にオールスターに選出され、シルバースラッガー賞も獲得したベテランのカルロス・サンタナ選手は空振りの三振!
ロドルフォ・カストロ選手にはレフト前ヒットを打たれますが、続く俊足のケブライアン・ヘイズ選手をダブルプレーに打ち取り、見事3人で抑えました!
藤浪投手はこの回限りで降板。この日の成績は1回2/3を投げ、被安打1、与四球2、1奪三振、自責点0となりました。
藤浪選手が所属するアスレチックスの現状は?
課題の制球が安定せず苦しい投球が続く藤浪投手ですが、チームも苦境に立たされています。見ていきましょう。
メジャーワースト勝率を更新してしまうかも?
藤浪投手が救援登板した6日のパイレーツ戦終了時点での成績は12勝50敗。メジャー最速で50敗に達してしまいました。これは1932年のレットソックス以来91年振りのワースト記録です。
また、このペースのまま調子が上向かなければ32勝130敗でシーズンを終える計算になります。勝率は1割9分4厘。1962年にメッツが残した2割5分0厘というメジャー最低勝率をはるかに上回るペースで黒星を積み重ねているという非常に厳しい現状なのです。
マイナー降格論に反論する人物が?
二刀流としてメジャーを席巻する大谷翔平選手と高校時代ライバルだったこともあり、期待されていた藤浪投手。しかしなかなか期待に応えることができず、ファンやメディアからは厳しい声が上がっています。
一部からはマイナー降格論が上がっていますが、全く異なる意見を持つ人物もいるようです。見ていましょう!
球速は既にメジャーの打者を圧倒している!
藤浪投手の代理人を務めているのはスコット・ボラス氏。敏腕代理人として知られます。「一度マイナーに降りて、時間をかけて調整するべきではないか? 」という意見に対して、次のように反論しました。
「今の藤浪に必要なのはメジャーリーグに慣れること、メジャーの投球を学ぶことである。メジャーとマイナーは全く異なる。藤浪の持っているものはマイナーの打者を支配するだろう。球速では既にメジャーの打者を圧倒している。」
スコット氏は藤浪投手が持つ素質を高く評価し、メジャーで投球を続ければ必ず結果が出ると考えているようですね!
今後も藤浪投手の投球に期待!
思うような成績を残せず、厳しい声も寄せられる藤浪投手。しかし、かつて大谷選手と並び称された藤浪投手の素質は誰もが認めるところ。このまま終わるはずかありません!
かつての投球を取り戻し、苦境に立つチームを立て直すような活躍に期待しましょう!