一部の「Pixel Watch」ユーザーから、バックパネル(裏ぶた)がとつぜん剥がれたという報告が複数上がっています。
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Google「Pixel Watch」のバックパネルの接着剤が剥がれてしまう
テックメディア「Android Police」は、一部のPixel Watchのバックパネルが剥がれたという報告をいくつか取り上げました。海外掲示板Redditへの投稿では、この現象の写真が掲載されており、何人かがコメントで自分にも起こったと投稿しています。
Google Pixel Watchが、一部でランダムに飛び出す現象が発生しています
Redditでは、少なくともここ数ヶ月間、Pixel Watchのオーナーから、バックプレートが突然脱落したという報告が相次いでいます(2、3、4)。この問題は広くはないようですが、無視できるほど小さな問題でもありません。ほとんどの場合、ユーザーはPixel Watchを充電パックから取り外す際に背面が剥がれたと報告しています。これは、背面と時計を接着している接着剤に問題があることを示しています。
— 出典:Android Police
同様の報告はTwitter上でも確認されており、かなり広範に影響しているようです。以下のユーザーは「多量の汗により剥がれてしまったようだ」と報告しています。
Thanks to my excessive sweating (I believe) the glue on the back of my pixel watch dissolved and the back has popped off. pic.twitter.com/ltUQauXC4I
— SuperSanusi (@supersanusi) May 30, 2023
テックメディア「Ars Technica」はこの問題について、Pixel Watchの防水性が損なわれる可能性があると指摘しています。Pixel Watchは紙面上のスペックで水深50m(5ATM)の耐水性があるとされていますが、バックパネルの接着剤が緩んでいた場合、浸水のリスクは高まります。
Googleはこの現象を公式に認めておらず、原因も今のところ不明です。「Ars Technica」はこの現象について、Pixel Watchが採用している「液体ガスケット」が原因なのではないかと指摘しました。
iFixitがPixel Watchを分解した際、背面の接着剤が同サイトがこれまで見たことのない斬新な「液体ガスケット」であると指摘しました。レポートでは「背面ガラスは一種の液体ガスケットで固定されているようで、しっかりと密閉されていますが、きれいに開くことができます。また、ガラスを剥がす際も、ほとんど残らずに剥がすことができる」とあります。Googleの高級接着剤は、ちょっと簡単に剥がれちゃうみたいですね。
— 出典:Ars Technica
腕時計のバックパネルにはネジが使われていることがよくありますが、スマートフォンの場合は接着剤のみで固定されるのが一般的です。スマートウォッチの場合も接着剤のみで固定されていることが多く、同様の問題は他のメーカーでも発生したことがあるとのこと。
「Android Police」によれば、Googleのサポートに連絡すると、ほとんどのユーザーに交換用ユニットが送られたそうです。少数のユーザーは当初300ドルの修理費を請求すると連絡されたそうですが、のちに免除されたとのこと。
Google製品がハードウェアのビルド品質の問題に直面するのは、これが初めての例ではありません。Pixel 7の例では、リアカメラのガラスがとつぜん粉砕したという報告があり、2021年のPixel 6シリーズでは、画面がランダムに割れるという問題が発生したことがあります。