2016年公開の「テリファー」にて視聴者にとんでもないトラウマと衝撃を植え付けたあのアート・ザ・クラウンが帰ってきました! ホラー界のニューアイコンとなりうるかもしれない逸材のアート・ザ・クラウン! そんな彼が一体今回はどんなアートを魅せてくれるのか? 期待と、そしてこういう映画は短くて濃いのがなんぼだと思っている筆者の持論を超えてくれるのかという不安を胸に、公開日に早速観て来ました!
「テリファー」を見るならU-NEXT!無料トライアル実施中!
目次
- 1. あらすじ
- 2. 前作ラストからの始まり
- 2.1. アート・ザ・クラウンは止まらない!
- 2.2. 謎も増えた「テリファー 終わらない惨劇」
- 2.3. シエナ役のローラン・ラベラが本当にカッコ可愛い!
- 3. シンプル・イズ・ベストだった前作
- 4. テリファーという作品は進化したのか!? はたまた退化したのか!?
あらすじ
人々に忌まわしい記憶を植え付けたマイルズ・カウンティーの惨劇から1年後のハロウィン。ピエロの恰好をした連続殺人鬼、アート・ザ・クラウンは死体安置所で息を吹き返しその残虐性と冷酷さを増して町へと繰り出した。標的となったのは、父親を亡くした姉シエナと弟ジョナサン。クラウンが通った後に残るのは想像を絶する絶望と、惨劇の記憶だけ。一人、また一人と増えていく犠牲者。ハロウィンの喧騒をよそに迫りくるクラウンの魔の手から、姉弟は逃れることができるのだろうか……。(引用元:「テリファー 終わらない惨劇」公式サイト)
前作ラストからの始まり
「テリファー 終わらない惨劇」は前作ラストの続きから始まります。そのため「テリファー」を観ていない方にとっては、最初のシーンに出てくるこの人は誰? となってしまうかもしれません。しかしそこさえ抜けてしまえば、あとは前作で何があったのかということが劇中で分かるようになっています。そのため本作からでも楽しめるとは言えますが、「テリファー」を観ている方がスッと物語に入っていくことが出来るのは間違いありません。
アート・ザ・クラウンは止まらない!
前作でも容赦ないアートを魅せた彼ですが、今作でもそれは変わりません! むしろ今作ではアートする人物が増えてアート・ザ・クラウンも楽しそうでした。 「テリファー」ではアートをする範囲が大体決まっていましたが、「テリファー 終わらない惨劇」では範囲も広くなり色々な人を巻き込んで惨劇は進んでいきます! そしてなんとアート・ザ・クラウンにお友達が!? このお友達とアート・ザ・クラウンの絡みは可愛いのでぜひ注目してください。
謎も増えた「テリファー 終わらない惨劇」
主人公シエナの家庭環境については劇中でちらちらと語られますが、謎は残ったままになっています。それがアート・ザ・クラウンとも関係がありそうなものとなっており、果たしてシエナ一家とのつながりは? そしてアート・ザ・クラウンとどのように絡んでいくのか? と謎が謎を呼ぶ展開! 前作がとてもシンプルな作りだったからこそ、今作のこの作りは意外ではありました。
シエナ役のローラン・ラベラが本当にカッコ可愛い!
これは個人的な外見の好みもあるのかもしれませんが、シエナ役のローラン・ラベラが本当に本当に良かったです! 見た目はもちろん演技力も素晴らしい! そして驚くことに彼女は本作が長編初主演とのこと! さらにローラン・ラベラはさまざまな格闘技や武器鈍器のトレーニングを20年以上、さらに社交ダンスにバレエやイタリア語も堪能というまさに才色兼備のパーフェクトウーマン! 詳しくは後述しますが、今作の「テリファー 終わらない惨劇」は筆者的に前作「テリファー」には及ばなかった部分が多々ありました。しかしローラン・ラベラを観れただけでも満足と言えるほど、彼女は魅力が満載です!
シンプル・イズ・ベストだった前作
上映時間でいうと前作「テリファー」は84分だったのに対し、今作「テリファー 終わらない惨劇」は138分と2時間超えの作品となっています。そのぶん前作よりアートが多かったり、主人公であるシエナ一家の掘り下げや友人たちとの関係、またアート・ザ・クラウンがいないところでのストーリーなどが豊富になってはいました。しかしそういった部分が多くなりすぎたのか、「テリファー」に比べると少し間延びした印象。さらにアートも前作はガツン! と一点豪華主義で観客を魅了したものがありましたが、今作ではどれも何かチープな感じに……。冒頭で記述した不安が見事的中してしまいました。ですが、アート・ザ・クラウンをより長く楽しめる作品とはなっていますし、古き良きホラーといったアート作品が多いのでそういう点では面白いかと! また何度も言いますが、ローラン・ラベラを観れるだけでも本作には充分価値があります!
テリファーという作品は進化したのか!? はたまた退化したのか!?
「テリファー」を観たとき、アート・ザ・クラウンはホラー界のニューアイコンになれるかもしれない! と思いました。それだけキャラが立っていましたし、作品もぎゅっと美味しいところだけを凝縮した濃いものだったからです。だからこそ続編である本作「テリファー 終わらない惨劇」には大きな期待をしていました。上映時間が2時間超えと分かった時点で少し不安にはなりましたが、しかしそれだけで判断は出来ません。アート・ザ・クラウンのアートを堪能し、新たな主人公とストーリーを楽しんだあと、この作品を観た方は何を思うのでしょうか。前作を観た方・観ていない方。きっとそれぞれに思うところがあるでしょう。果たしてあなたは「テリファー 終わらない惨劇」どう捉えるのか。気になった方はぜひ劇場に足を運んでみてください!
(C)Dark Age Cinema,LLC