Appleが来週開催するWorldwide Developers Conference(WWDC23)については数多くの噂が飛び交っていますが、発表されるMacについては明確になっていません。これについて経済紙記者のマーク・ガーマン氏が、Appleがこのイベントで「複数の新しいMac」を発表すると予測しています。
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WWDC23に登場する「もう1つの新Mac」
ガーマン氏はすでに、M2チップを搭載した15インチ「MacBook Air」が開発中であることをリークしています。Appleは昨年のWWDCで、デザインを一新したM2搭載の13インチ「MacBook Air」を発表しており、Appleが再びこのイベントで、より大きなモデルを発表することはおかしくありません。
しかしガーマン氏は最新のツイートで「複数の新しいMac」が登場するとの予測を述べました。
I’m expecting three major focus areas next week: 1) several new Macs, 2) the mixed-reality headset, 3) the new OSs. With all of the new hardware and software, I expect the keynote to be one of Apple’s longest ever and easily exceed two hours.
— Mark Gurman (@markgurman) May 31, 2023
来週は3つの大きな焦点になると予想しています:1)複数の新しいMac、2)複合現実型ヘッドセット、3)新しいOSです。新しいハードウェアとソフトウェアが多数登場するため、基調講演はアップル史上最長のものとなり、2時間を軽く超えると予想しています。
さらにガーマン氏は最新のレポートで、AppleがM2 Maxチップと未発表のM2 Ultraチップを搭載した「2台の新しいハイエンドMac」をテストしていると報じました。レポートによると、これらのモデルは「Mac Studio」の新バージョンである可能性があるとのこと。「Mac Studio」の現行モデルが登場したのは1年以上前で、M1 MaxとM1 Ultraチップを搭載した構成があることから、Appleが新モデルに取り組んでいる可能性はありそうです。
Apple、WWDCに先駆けてM2 MaxとM2 Ultraチップを搭載した新しいハイエンドMacのテストを実施
同社は、1月に発表されたM2 Maxプロセッサと、まだ発表されていないM2 Ultraチップを搭載した2つの新しいMacモデル(社内ではMac 14,13とMac 14,14と表記)を計画しています。その2つ目のプロセッサは、2022年3月に発表されたハイエンドデスクトップ「Mac Studio」に現在搭載されている「M1 Ultra」モデルの代わりになる。
— 出典:Bloomberg
同氏は以前、AppleはWWDCの基調講演と同じ日に、13インチ「M2 MacBook Air」13インチ「M2 MacBook Pro」「Mac Studio」の下取りを開始すると述べていました。これも確かに「Mac Studio」がリフレッシュされる可能性があることを示す証拠のように感じられます。
他に待ち望まれているMacとしては「iMac」「Mac Pro」があげられます。2021年5月の発売以来「iMac」はリフレッシュされていないため、もうそろそろ新モデルが登場しても良い頃合いです。ただしガーマン氏は3月に「iMacの出荷は今年の後半になるかもしれない」と述べていたため、もしWWDCで発表されたとしても、実際に購入できるのはもう少し先になるかもしれません。
また、唯一Intel製チップを搭載している「Mac Pro」については、2022年3月8日、ハードウェアチーフのジョン・ターナス氏が「別の日に詳細を共有する」と述べたきり、音沙汰なしとなっています。ガーマン氏は今回のレポートで、M2 Ultraはもともと新しい「Mac Pro」のために設計されたものだが、テスト中のモデルは一見、AppleのMac Proリフレッシュとは異なるようだと述べており、登場はもう少し先になるようです。
WWDC23の基調講演は6月5日(日本時間では6月6日午前2時)から予定されています。発表はライブ配信され、YouTubeの他、Apple公式サイトやAppleTVなどで配信される予定です。