【MLB】16日の試合で大谷選手は“59年ぶり”の記録を達成していた!!

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日本時間16日、大リーグロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は敵地オリオールズ戦に「3番ピッチャー」で先発出場しました。7回を投げて98球、被本塁打3、5失点と苦しいピッチングながらも、自身のバットと味方打線にも助けられ、見事勝利投手となります。
一方で、二刀流として、59年ぶりとなる記録をあげたことが話題を集めています。

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5月16日オリオールズ戦の大谷選手とエンゼルス打線

この日の大谷選手は、投げては7回5失点。1回に味方から援護点をもらうも、2回裏にはアダム・フレージャー選手に逆転の2ランホームランを打たれるなど、苦しい立ち上がり。

しかし、3-4のビハインドで迎えた4回表。
大谷選手の相棒でもある、8番・キャッチャー、チャド・ウォーラク選手が同点ホームランを放ちます。

続く9番ザック・ネト選手はショートゴロで1アウトとなるも、3巡目となった1番テーラー・ウォード選手がライト前ヒットで出塁。さらにはWBCでは日本のライバルでもあった、2番マイク・トラウト選手がセンター前ヒットを放ち、1死一、二塁で打席には大谷選手を迎えます。

打席に立った大谷選手は、右中間スタンドへ特大アーチ。本人も打った瞬間に確信する今季9本目の勝ち越し3ランは、二刀流として出場した試合では今季初ホームランとなりました。

勢いづいたエンゼルス打線は、4番ハンター・レンフロー選手の四球と5番マット・タイス選手のタイムリーヒットでさらに追加点を挙げ、この回一挙5得点のビッグイニング。投手として奮闘する大谷選手を援護します。

自らのバットで逆転を果たすと、以降は7回まで4イニングを投げホームランによる被安打1のみの1失点。意地のピッチングを見せました。

5回表にしてサイクルヒットに王手

マウンドでは思うようなピッチングとはいかなかった一方、バットではチームの勝利に貢献します。

1打席目には四球で出塁。2打席目はライト前にシングルヒット。

3打席目には逆転の3ランホームランを放ちます。そのホームランの飛距離は約139mと、その主砲っぷりを見せつけました。

その後4打席目にライトへの3ベースヒットを放った大谷選手。5回表で早くもサイクルヒットまであと2ベース1本と迫ります。

5打席目は凡退、6打席目はシングルヒットと、惜しくもサイクルヒットは逃したものの、5打数4安打1本塁打3打点の活躍ぶり。

試合後のインタビューで大谷選手本人も「(投球と打席は)別物なので」と答えていたように、打席への高い集中力もうかがえました。

人知れず達成された、大谷選手の驚愕59年ぶりの記録

大谷選手は日本時間16日のオリオールズ戦で、サイクルヒットとはいかなかったものの、思わぬ形で歴史的な記録を打ち立てました。

それは、先発投手、5出塁です。

5打席目のセカンドゴロ以外、すべての打席で出塁した大谷選手。先発投手が1試合で5回出塁したのは1964年9月のメル・ストットルマイヤー(ニューヨーク・ヤンキース)以来、59年ぶりの快挙。

一方、大谷選手本人は、自身のピッチングに納得がいっていないこともあってか、試合後、以下のようなコメントを残しました。

「何事も経験かなと思う。こういう試合で、自分で打っていい点差にできたというのは良かった。ピッチングはピッチングで、いろいろと勉強になることがたくさんあるので、まだまだよくなれると思えばプラスになると思う」
「(二刀流の)絶対数がまだ少ないので、そうなるのかなというのはもちろんありますし、今日は打った打たないかというよりは、最初の序盤にいい流れを作れなかったというところが一番かなと思います」

大谷選手の活躍に、周囲の反応は

敵将であるオリオールズのブライドン・ハイド監督は試合前、「地球上で最高の選手の1人」と称するなど、周囲を魅了し続ける大谷選手。

試合後に、エンゼルスのフィル・ネビン監督は大谷選手のホームランやサイクルヒット未遂について、以下のようなコメントを残しています。

「あのスイングの裏には怒りがあったと思うね。感銘を与える見事な夜だった。いくつかミスはあって良い打者に打たれてしまったが、わずか4安打で7回投げて、ダメージを最低限に抑えてくれた。スイングは非常に良かった」
「違うことや新しいことが起こるかもと試合前に話していたが、サイクルまであと一歩だった。いつか見られるだろう。印象深い日だった」

今後も大谷選手の歴史的な活躍に期待

大谷選手の二刀流としてのさまざまな記録達成は、今回に限ったことではありません。

先日、日本時間5月4日には、敵地・カージナルス戦に「3番・投手」で投打同時出場し、メジャー通算500奪三振に到達した大谷選手。通算500奪三振と100本塁打以上を記録したのはベーブ・ルース以来史上2人目の歴史的な記録を樹立しました。

大谷選手の活躍もあり、チームの連敗も「2」でストップ。4位陥落を防ぎました。大谷選手本人は自身の記録について、二刀流の絶対数が少ないからだと謙遜するシーンも見られましたが、投手としても、野手としても、そのパフォーマンスは日々磨かれていく一方。

飛躍を続ける大谷選手から、今後も目が離せません。

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