コストパフォーマンスの高さなどから人気が急上昇しているGoogle Pixelシリーズですが、ユーザー満足度ではiPhoneに一歩劣っていることが、米国の調査団体ACSIによって判明しています。
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ユーザーの満足度調査ではiPhoneシリーズがトップに
ACSIは、消費者がスマートフォンについてどう感じているかについての最新データを公表しました。今回の調査では、ASCIは2022年4月から2023年3月までの1年間、15,881人の消費者を対象にインタビューを行ったとのこと。
テックメディア「9to5Mac」が共有したデータによると、その結果、スマートフォンの顧客満足度が最も高いのはAppleのiPhoneシリーズとなったとのこと。iPhoneシリーズの満足度は前年比でわずかに増加し、サムスンを僅差で抑えて満足度のトップとなっています。
全体として、iPhone所有者の満足度は前年比1%増加し、Samsungの評価は横ばいとなりました。その結果、Appleは81点、Samsungは80点となり、首位に立ちました。
— 出典:9to5Mac
このように、サムスンとiPhoneがほぼ並んでいる一方、Googleは3点差の78点となっています。
Googleは78点で3位、Motorolaは75点で4位となりました。Appleは、スマートフォンの平均スコアである79を2ポイント上回りました。
— 出典:9to5Mac
スマートフォン全体の満足度は79点。Googleは、満足度が平均値よりもやや低いという結果です。
iPhoneとGoogle Pixel、乗り換えるかの質問で大差
統計サイト「Statista」による別の調査では、Pixelスマホの所有者の実に57%が「乗り換える可能性が高い」と回答しました。
調査対象となったGoogle Pixel所有者の実に57%が、「次の可能な機会」に別のスマートフォンブランドに乗り換える可能性が非常に高いと答えたと報告しています。乗り換える可能性が「非常に低い」と答えたのは、わずか26%でした。
— 出典:9to5Google
Appleは49%の顧客が、乗り換える可能性は「非常に低い」と回答。サムスンの所有者の44%も同様の回答をしています。
この調査では、3,000人近いGalaxyユーザーと4,400人以上のiPhoneユーザーがいたのに対し、Pixelユーザーはわずか442人と母数が少なかった点には注意が必要です。とはいえ上記の調査と合わせると、Pixelシリーズがユーザー満足度やブランド力で苦戦していることは間違いなさそうです。
もちろん、GalaxyやiPhoneシリーズに比べ、新興であるGoogle Pixelシリーズがこの面で不利であることは仕方ない一面もあります。ただしこの調査を共有した「9to5Google」は、Google Pixelシリーズに先日発生した「バッテリー消耗問題」のようなバグがよく起きる点が、この結果につながっているのではないかと指摘しています。
なおGoogleが最近発表した「Pixel 7a」の評判は今のところ好調。一方でAppleは前年に比べユーザー満足度が減少したという報告もあり、2023年はGoogle逆転の年となるかもしれません。