ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手は5月16日時点で、9本の本塁打を記録しています。最新は現地時間5月16日、敵地でのボルチモア・オリオールズ戦での3ラン。そのオリオールズ戦はナイターゲームでしたが、それまではデイゲームでの成績の良さが話題となっていました。大谷選手は夜よりも昼に強いのでしょうか。
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目次
- 1. 大谷選手のデイゲーム記録
- 1.1. デイゲームでの最新本塁打をチェック
- 1.2. 絶賛と驚きの声が続々
- 1.3. 長嶋一茂さん「凄い以外の言葉があったら教えてほしい」
- 2. なぜ昼の方が飛ぶのか…チームメイトの見解は「乾燥」
- 2.1. 空気密度が低いほうが打球は飛ぶ
- 2.2. スタジアムの立地環境も影響か
- 2.3. 松井秀喜さんもかつて証言
- 3. 湿度以外に考えられる理由も
- 3.1. ボールが見えやすい
- 4. ホームラン量産はなによりパワーと技術があるから
大谷選手のデイゲーム記録
大谷選手のデイゲームでの成績は圧倒的。今季は5月16日時点で、15試合57打数21安打、打率3割6分8厘、5本塁打、15打点。昨季も打率3割超え、10本塁打を放っています。
本人は昼に強いことについて「たまたまです」と言及を避けつつ偶然であることを理由としていますが、何か理由がありそうですね。
デイゲームでの最新本塁打をチェック
理由を探る前に、まず5月10日のアストロズ戦での大谷選手の今季8本目の本塁打を振り返りましょう。前日にピッチャーとして登板した大谷選手は、この日「3番・DH」でフル出場します。
2-5で迎えた9回無死一塁の状況。相手守護神のライアン・プレスリー投手の低めカーブのボール球をすくい上げ、ライトスタンドへ運びます。長いリーチを生かし、左膝を地面につきながら放った衝撃の一打でした!
絶賛と驚きの声が続々
大谷選手にとって5月初となったこの本塁打は、WBC直前の阪神との強化試合で才木浩人投手から打った一発を思い起こさせます。体勢を崩しながらもスタンドに運んだその豪快弾には、絶賛と驚きの声が集まりました。
まずロサンゼルスの放送局『Bally Sports West』で解説を務めるマーク・グビザ氏は中継で「ショウヘイがどうやってあの球をあそこまで飛ばしたのか、まったく理解できない! 体勢を崩されたように見えたのに! しかし手を残し、フィールドの外まで飛ばしてしまった!」と驚嘆。
また試合後、SNSでファンから「この体勢でホームラン。WBCを思い出す」「大谷選手、しばしばこういうホームラン打ちますけど、ホームランのフォームじゃないですよね、普通」「なんで膝落ちた状態で入るん? バグやん」といったコメントが続々と投稿されます。
長嶋一茂さん「凄い以外の言葉があったら教えてほしい」
元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂さんは、テレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」でこのホームランについて「凄い以外の言葉があったら教えてほしい」と言及。さらに「今年はバットの長さを長くしたことで、本塁打や打点が昨年より少し良いのかなって。長打を打つことがチームに1番貢献するんだと考え方も変わっていて、進化させているというか。そういう部分も見受けられます」とコメントしました。
なぜ昼の方が飛ぶのか…チームメイトの見解は「乾燥」
さて、ではなぜデイゲームのほうがホームランが多いのか。大谷選手のチームメイトであるテイラー・ウォード選手は以下のように証言しています。
「やっていて間違いなくデイゲームのほうが打球が飛ぶんだ。乾燥しているからね」
大谷選手個人について語ったものではありませんが、ウォード選手も昼のほうが良い感覚を抱いているようです。
空気密度が低いほうが打球は飛ぶ
ウォード選手が言うことは科学的にも間違いではありません。気圧が低いほど空気密度は小さくなり、抵抗が少なくなります。つまり、乾燥して水蒸気を含んでいないほうが打球はスムーズに飛んでいくのです。
スタジアムの立地環境も影響か
スタジアムの立地環境も影響していそうです。カリフォルニア州アナハイムにある本拠地「エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム」は、夏場を除いたナイトゲームではライト、センター方向からホーム方向へ湿った風がよく吹きます。夜は湿度が高く、昼より打球が飛ばなくなる傾向が顕著なのです。
松井秀喜さんもかつて証言
かつてエンゼルスでプレーした松井秀喜さんも、「エンゼルスタジアムのナイターは飛ばない」と語っています。
アジア人初のワールドシリーズMVPを受賞するなど輝かしい実績を残してきたバッターも、そうした環境の違いを感じ取っているようです。
湿度以外に考えられる理由も
本拠地のアナハイムでは5月でもナイター時は気温20度を下回る一方で、日中は暖かく湿度も50パーセント以下となります。より温暖でカラッとしている昼のほうが体は動くので、本来大谷選手が持っているパワーが引き出されていると考えることもできますね。
ボールが見えやすい
ナイターよりもボールが見えやすいことも関係しているかもしれません。ナイターは八方から照明が点灯するため、どうしても乱反射した影が発生します。それに比べてデイゲームは投手が投げた球筋がよく見え、ジャストミートさせやすいのです。
ホームラン量産はなによりパワーと技術があるから
多角的に分析すれば理由はいくつも発見されるでしょう。それでもホームランを量産できるのは、なにより大谷選手には日本人離れしたパワーと確かな技術があるからです。もっとも9号目はナイターで打っていますから、大谷選手に関しては昼も夜も大きな問題ではないのかもしれません。昼夜問わず、大谷選手にはますますの活躍を期待したいですね!