【MLB】吉田正尚選手の打棒が止まらない!5月頭は“アレ”を一切してません

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今シーズンからメジャーリーグ、ボストンレッドソックスに所属している吉田正尚選手が好調です。しかも、5月に入ってから5月9日時点までで、空振りを1球もしていなかったという程。打撃好調の吉田選手について紹介します。

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吉田正尚選手のこれまでの経歴

吉田正尚選手は1993年、福井県福井市生まれ、29歳の外野手です。6歳から野球を始め、高校は福井県の甲子園常連校、敦賀気比高校へ進学し1年生からチームの4番打者に定着。大学は青山学院大学へ進学し、1年からクリーンナップに抜擢され東都大学リーグで活躍。大学2年には第39回日米大学野球選手権大会の日本代表に、4年の時にはユニバーシアードの日本代表に選出されました。

その後、2015年のプロ野球ドラフト会議でオリックスバファローズから1位指名され入団し、プロ1年目の2016シーズンは63試合に出場し、打率.290、打点34、本塁打10を記録。プロ2年目の2017シーズンは、持病の腰痛の影響などで64試合出場にとどまるも、打率.311と3割を超え、打点38、本塁打12と着実に成績を上げました。

プロ3年目以降は「故障しない身体づくり」をテーマに取り組んだこともあり、ほぼ全試合に出場。成績も、打率は毎年3割2分以上、打点は70以上、本塁打は20以上程度と安定して高記録を残すようになり、2020シーズンは首位打者、2021シーズンは首位打者と最高出塁率、2022シーズンは最高出塁率となっています。

また、年俸もうなぎ登りで、入団時の1500万円から翌年は2100万円、3100万円、8500万円、1億8000万円、2億8000万円、4億円となり、7年目での4億円到達はイチロー氏に次ぐスピード昇給でした。

メジャーリーグ移籍

2022シーズンオフにポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ挑戦が承認され、ボストンレッドソックスと契約を結びました。

契約内容は5年9000万ドル(約117億円)で、日本人の契約としては、田中将大選手の7年1億5500万ドル(約200億1500万円)、ダルビッシュ有選手の6年1億2600万ドル(約163億8000万円)、イチロー氏の5年9000万ドル(約117億円)に次ぐ大型契約を獲得。

前評判を上回る契約となり野球ファンを驚かせました。

WBCでの活躍

2022シーズンオフ、2023シーズン開幕前の3月には、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催され日本代表の活躍で大変盛り上がったのは記憶に新しいところ。吉田正尚選手も日本代表としてすばらしい活躍をされました。

1次リーグから決勝までの全試合にクリーンナップとして出場し、22打数9安打、打率.409、本塁打2本、打点13で、日本代表を3大会ぶりのWBC制覇に導き、大会ベストナインに選出。日本代表でベストナインに選ばれたのは、大会最優秀選手に選ばれた大谷翔平選手と吉田選手の2人。

吉田正尚選手は、2023シーズンからはボストンレッドソックスの一員としてメジャーリーグでプレーしますが、パワーのある外国人選手相手でも十分にやっていけるという印象を受けました。

メジャーリーグシーズンイン

3月30日にアメリカメジャーリーグがシーズンインし1カ月少々経過しました。吉田正尚選手が所属しているボストンレッドソックスはア・リーグ東地区で現在5チーム中4位と低迷。しかし、吉田選手の個人成績は、36試合中29試合に出場し、打率.321、本塁打6本、打点24で、打率はア・リーグ5位、打点は12位につけており、ここまでリーグを代表する打者として活躍しています。

特に5月に入ってからの成績が凄まじく、打率が.464、出塁率が.516、驚くべきことになんと115球連続空振りなしという成績。あまり知られていませんが、空振りに関して「Whiff%」という指標があります。打者がスイングを試みたときにどれだけ空振りしたかを表す数値で計算式は「空振り/スイング」。大谷翔平選手がホームラン王を争ってMVPを獲得した2021シーズンの彼のWhiff%は35.0%でメジャーリーグで4番目に高い値でした。つまりおよそ3スイングに1回は空振りしていたということ。

大谷選手に次いで5番目に高い値34.8%を残しているのが、この年のナ・リーグのホームラン王タティス・ジュニアですから、Whiff%と打者の成績とは直接的な関係ない模様。一方、同年のメジャーリーグ選手中Whiff%が最も低かったのは、大谷選手のチームメートでWBCイタリア代表として出場していたフレッチャー選手の9.5%でした。この値はおよそ10スイングして1回の空振りということ。

吉田選手の115球連続空振りなしというのは、2021年のメジャーリーグ選手中最も空振りをしなかった選手と比較してその10倍も空振りをしないということで、いかに桁違いであるかがわかります。この連続空振りなしは、5月9日の試合で途切れてしまいましたが、調子の良さを表す数値でした。

ボストンレッドソックスの一員として

吉田正尚選手が所属するボストンレッドソックスは、アメリカンリーグ創設時から存在する歴史ある球団。1901年に球団創設されてからリーグ優勝14回、ワールドシリーズ制覇9回の実績を誇ります。

しかしながら近年は下位に低迷し、昨シーズンはア・リーグ東地区最下位に終わったことから、2023シーズンは大型補強を行いました。吉田選手の加入もその一環。

現在、地区5チーム中最下位がニューヨークヤンキース、4位がボストンレッドソックスとなっており、レッドソックスの苦戦が続いていますが、吉田選手の活躍で上位進出を期待します。

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