マイクロソフトのウェブブラウザ「Edge」が最新アップデート後、アクセスしたURLを全ての外部サイトに漏らしているという問題が報告されています。
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マイクロソフト「Edge」最新機能が正しく機能せず
海外掲示板「Reddit」のユーザーは先日、「Edge」の最新バージョンが、アクセスしたほぼすべてのページのURLで「bingapis.com」というURLにリクエストを送信していることに気づきました。
最新のアップデート後、Edgeがすべての訪問済みURLを漏らす原因は何ですか?
GETリクエストには、移動したすべてのページの完全なurlが含まれます。このURLへの参照を検索しても、結果はごくわずかで、この機能に関するドキュメントはまったくありません。Jsonレスポンスはタイプを “FollowableStatus “と表示し、Googleの検索結果は0件となります。
— 出典:Reddit
これについて、米大手テックメディア「The Verge」がソフトウェアエンジニアのラファエル・リベラ氏に調査を依頼したところ、Edgeの新機能の実装が不十分であることが判明したとのこと。
Microsoft Edgeは、あなたが訪問したサイトをBingにリークしています。
「Microsoft Edgeでは、クリエイターフォロー機能がデフォルトで有効になっています」と、リベラ氏はThe Vergeとの会話で語っています。「YouTube、The Verge、Redditなど、特定のページにアクセスした際にBingに通知することが意図されているようです。しかし、それは正しく機能していないようで、代わりにあなたが訪問したほぼすべてのドメインをBingに送信しています」
— 出典:The Verge
マイクロソフトは、新しい「クリエイターフォロー機能」をEdgeで昨年初めてテストし、ここ数カ月でより広範に展開しています。この機能は、YouTubeやウェブ上のお気に入りのコンテンツクリエイターをフォローできるように設計されていますが、この機能にバグがあったようです。この機能を無効にすると、URLはbingapis.comに送信されなくなります。
「The Verge」は、この問題について、「プライバシーに大きな影響を与える」と指摘。なおマイクロソフトは同メディアへの声明の中で「我々は報告を認識しており、調査中で、あらゆる問題に対処するために適切な措置を講じる予定です」と述べています。
ただしマイクロソフトは、なぜURLがこのbingapis.comサービスに送信されるのかについてはまだ説明していません。「The Verge」は、マイクロソフトが調査を完了し、この問題にパッチを適用するまでは、Microsoft Edgeの「クリエイターをフォローする」機能をオフにすることを強くお勧めする、と述べています。
オフにするには「設定」を開き、「プライバシー、検索、サービス」タブから「サービス」を選択。Microsoft Edgeで「Microsoft Edge で作成者をフォローできる修正候補を表示する」の横にあるスイッチをオフにすると、この問題は解決できるとのことです。