現地時間4月23日に揃って目覚ましい活躍を見せたのが、侍ジャパンとしてWBCで3大会3度目の優勝に貢献したメジャーリーガー4人衆! ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有選手、セントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバー選手、そしてボストン・レッドソックスの吉田正尚選手です。日本列島に再び歓喜をもたらした選手たちのプレーを振り返っていきましょう!
【MLB】侍4人衆が大暴れ!吉田選手は日本人初の大記録を達成!
目次
- 1. 大谷選手は「3者連続本塁打」を締め括る
- 1.1. 停滞感を吹き飛ばす日米通算180号
- 2. ダルビッシュ選手は今季初勝利を飾る
- 2.1. 怪我については「足をつっただけ」
- 3. ヌートバー選手は先頭打者アーチ
- 3.1. 「初球を振ることは好きじゃない。でも…」
- 4. 吉田選手は日本人初の偉業達成
- 4.1. 地元メディアも絶賛
- 5. 今後も侍から目が離せない
大谷選手は「3者連続本塁打」を締め括る
WBCでMVPに輝いたエンゼルス大谷翔平投手は本拠地カンザスシティ・ロイヤルズ戦に「3番DH」でスタメン出場すると、5試合ぶりであり今季5号目となる本塁打を叩き込みました!
大谷選手が快音を響かせたのは6回。1点を追う状況で、直前にテイラー・ウォードがレフトポール際へのソロ弾を放って同点とすると、続くマイク・トラウトがセンター右へソロアーチ。そして逆転して迎えた第3打席、大谷選手はカウント2-2から相手の右腕ジョーダン・ライルズのカーブを捉えセンタースタンドへ豪快に運びました。
エンゼルスの3者連続本塁打は、2019年6月8日の本拠地シアトル・マリナーズ戦で菊池雄星投手からトミー・ラステラ、トラウト、大谷選手と続いた時以来。4年ぶりの3者連発で逆転に成功したエンゼルスはそのまま4-3で勝利を収めました。
停滞感を吹き飛ばす日米通算180号
18日に敵地ニューヨーク・ヤンキース戦で4号を放って以来、この日以前の5試合では19打数2安打、打率1割5厘と当たりが止まっていました。前日22日のロイヤルズ戦では今季初の5打数無安打と沈黙……。3割ほどあった打率も2割5分まで落ち込んでいました。
そんな停滞感を一気に吹き飛ばす5試合ぶりの本塁打であり、日米通算180号目。大谷選手にとって、うっ憤を晴らす一発となったことでしょう。
ダルビッシュ選手は今季初勝利を飾る
パドレスのダルビッシュ有投手は、敵地アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発。6回途中まで2安打1失点、5四球5奪三振の好投を見せ、4試合目の先発にしてついに今季初勝利(7-5)を飾りました。5回にマークした今季最速の97マイル(約156キロ)は、復調の証と言えます!
怪我については「足をつっただけ」
なお6回途中に右足を気にする素振りを見せて緊急降板となったため怪我の程度が心配されましたが、軽傷で済んでいた様子。本人は試合後に「右のハムストリングを単純につっただけ。つるのは基本的に全部軽傷なので、中4日でも全然いけると思います」と語っています。
ヌートバー選手は先頭打者アーチ
WBC全試合で1番バッターとして高い出塁率を誇り、ペッパーミル・パフォーマンスで一世を風靡したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手は、敵地でのマリナーズ戦に「1番センター」で出場。先頭打者アーチを含む5打数3安打1打点でチームの勝利(7-3)に大きく貢献しました。
試合開始直後の第1打席の初球、高めに入ったストレートを振り抜くと、捉えた打球は右センターへ伸びていきスタンドイン! さらに4回の第3打席ではセンター前ヒットを放ち、6回の第4打席ではショートへの内野安打。今季初の猛打賞をマークしたヌートバー選手の打率は.280に上昇。さらに出塁率は脅威の5割を誇っています。
「初球を振ることは好きじゃない。でも…」
ヌートバー選手は「投手の球筋を見たいので、初球を振ることは好きじゃない。でもチャンスだと思ったから振った」と5試合ぶりの2号先頭打者弾について言及。さらに「間を抜ける感覚がしたので走っていました。スタンドに入ってからはジョギングできるのでよかった」と振り返っています。
吉田選手は日本人初の偉業達成
そして偉業を達成してみせたのが、レッドソックスの吉田正尚外野手。WBC新記録の13打点と大車輪の活躍を見せた“侍ジャパンの4番”は、敵地ミルウォーキー・ブルワーズ戦に「4番レフト」で出場。1イニング2本塁打を含む4打数2安打6打点の大暴れで勝利(12-5)の立役者となりました。
吉田選手が離れ業を成し遂げたのは3-4で迎えた8回。第4打席でレフトスタンドへ13試合ぶりの2号ソロホームランを叩き込むと、2死満塁で巡ってきた第5打席では、ライトスタンドへ3号グランドスラムを放ちます。
地元メディアも絶賛
1イニング2本塁打は、日本人メジャー選手としては初であり、レッドソックスでも歴代5人目の快挙です。NBCスポーツのボストン局では「吉田がビッグイニングでレッドソックスの歴史を作る」と見出しを飾り、レッドソックスの地元メディア「MassLive.com」では「8回に(レッドソックスの)一流の仲間入りを果たした」と称賛されました。
この試合前まで打率.213と低迷していた吉田選手にとって、まさに復活の狼煙をあげる一発。実際に翌日の敵地ボルチモア・オリオールズ戦では3打席連続のマルチ安打と、巻き返しを見せています。
今後も侍から目が離せない
メジャーリーグで活躍を続ける侍ジャパンの選手たち。今後もますます嬉しいニュースを届けてくれるでしょう。その活躍から目が離せません。