日本時間4月20日、エンゼルス対ヤンキースの一戦。大谷翔平選手は2番・DHで先発出場しました。前日の試合でホームランを放っている大谷選手。この試合でも2戦連続となるホームランが期待されていました。そんな中迎えた第一打席。大谷選手が捉えた打球はセンターの頭上を越え、誰もがホームランを確信しました。しかしその打球は虚しくもフェンスを越えず中飛に。今季5号目となるホームランは”幻”となりました。
【なぜ】大谷選手、今季5号HRは”幻”に… 原因はアレでした
目次
- 1. 今季5号目となるHRは”幻”に 昨季にも同様の場面が…
- 1.1. 大谷選手、今季5号目となるHRはお預け
- 1.2. “幻”のHR、実は昨季にもあった??
- 2. HR級の打球が中飛に その原因となったのは…
- 2.1. 大谷選手の大飛球 原因は”アレ”の仕業
今季5号目となるHRは”幻”に 昨季にも同様の場面が…
大谷選手、今季5号目となるHRはお預け
4月20日、ヤンキースタジアムで行われたヤンキース対エンゼルスの一戦。大谷選手は2番・DHで先発出場しました。大谷選手は前日のヤンキースとの試合で、初回にホームランを放ち勝利に貢献。この試合でも前日に続く2戦連続、そして今季5号目となるホームランに期待がかかります。
そんな中迎えた1回表の第一打席。大谷選手はヤンキースの先発・ブリト投手に対してフルカウントまで追い込まれます。続く6球目、大谷選手は甘く入ったチェンジアップを完璧に捉え打球はセンター方向へ。観客席からは歓声が上がり、誰もがホームランを確信していました。
しかしその打球は惜しくもフェンスを越すことはできず、ヤンキースの中堅手アーロン・ジャッジ選手がスーパーキャッチ。今季5号目となるホームランとはなりませんでした。
ジャッジ選手は昨シーズン、大谷選手との一騎討ちを制しア・リーグのMVPを獲得。WBCでも大谷選手とMVP争いを演じるなど、大谷選手のとって因縁のライバル。そのため、今回の大谷選手のHR級のバッティングとジャッジ選手のスーパーキャッチはファンを大いに楽しませたことでしょう!
初回から悔しいイニングとなってしまったエンゼルス。逆にジャッジ選手のスーパープレイで勢いに乗ったヤンキースはその裏、先頭打者ボルぺ選手がヒットで出塁。続く2番・ジャッジ選手が6球目を捉えツーランホームランを放ち先制点を奪いました。
エンゼルスは5回、1番ウォード選手のショートゴロの間に3塁走者がホームイン。1点を返しました。8回にも6番ウルシェラ選手のタイムリーヒットで得点。同点に追いつきます。
しかし延長10回、ヤンキースの4番・トーレス選手が1死満塁の場面でセンターへ犠牲フライ。エンゼルスはサヨナラ負けを喫しました。
エンゼルスは次戦も9-3で敗北。ヤンキースとの3連戦を負け越しで終えました。
“幻”のHR、実は昨季にもあった??
「誰もがHRを確信した打球は惜しくも中飛に」。実は昨シーズンにも同様の場面がありました。それは2022年6月1日(日本時間)、同じくヤンキースタジアムで行われたヤンキース対エンゼルスの一戦。この日も大谷選手は2番・DHで先発出場。そして打席も同じく初回の第一打席。ヤンキースの先発・モンゴメリー投手の高め直球をセンター方向へ大飛球。なんとこの打球もフェンス越えはならず中堅手・ジャッジ選手がジャンピングキャッチ。
まさに今回の打席は昨季の”再演“となった訳です。
HR級の打球が中飛に その原因となったのは…
大谷選手の大飛球 原因は”アレ”の仕業
今回の試合、大谷選手が第一打席で放ったHR級の打球が中飛となってしまったことが話題となりました。誰もがホームランを確信したその打球。惜しくもフェンスを越すことができなかった原因は何だったのでしょうか。
その答えは”風“。現地メディアは、風が緩やかな状態であれば確実にホームランとなっていたが、大谷選手の打席では風が強く吹いており打球が戻されたと分析。それに長身(身長・約201cm)のジャッジ選手の好捕球が重なりホームランが阻まれたということです。
ヤンキースタジアムの中堅フェンスまでは408フィート(約124・4メートル)。大谷選手の打球は411フィート(約125・3メートル)と、ホームランになる当たりでした。ABEMA解説・福島良一さんは「風が影響したのか…」と声を漏らし、ファンからは「え、こんなに違うの?」「何度見ても悔しい」と驚きのコメントも見られました。
昨季の同様の場面でも”風“の悪戯がHRを阻止。当時の大谷選手の打球は、打球速度107.6マイル(約173.2キロ)、打球角度35度、飛距離413フィート(約125.9メートル)の完璧と言ってもいい当たり。今季よりも飛距離があったにも関わらず、風に戻され中飛となりました。皮肉なことに、その時の試合でヤンキースのカーペンター選手が放った右翼方向の打球は、打球速度93マイル(約150キロ)、打球角度30度、飛距離356フィート(約109メートル)でスタンドイン。ヤンキースタジアムならではの出来事とも言えそうです。
不運な強風とジャッジ選手のスーパープレイに阻まれた5号目のホームラン。今後も、MVP争奪戦を演じてきた大谷選手とジャッジ選手の対決に目が離せません!