日本の大手メディアも続々報道
フォックス・ニュースの独自インタビューを受け、日本のマスコミ各社も後追いで報道しています。
イーロン・マスク氏 対話式AI「TruthGPT」立ち上げ明らかに
アメリカの起業家でソーシャルメディア大手ツイッターを買収したイーロン・マスク氏は、新たな対話式AIを立ち上げる考えをメディアのインタビューで明らかにしました。急速に利用が拡大している「ChatGPT」に対抗するねらいがあるものとみられます。
— 出典:NHK
イーロン・マスク氏、独自AI「TruthGPT」開発へ
マスク氏はもともと、2015年に非営利団体として始まったオープンAIの設立に関与していたが、営利企業に移行する過程で経営陣と対立し、オープンAIを去ったとされる。マスク氏はこうした経緯を「皮肉なこと」と認めた。すでに米西部ネバダ州にAIの新会社を設立しており、独自のAI立ち上げで対抗軸をつくっていくことになる。
— 出典:日本経済新聞
イーロンvs先行するAI企業の対立を報じるメディアも
通信社のロイターはマスク氏がマイクロソフトやグーグル(アルファベット)に批判的であるという点に言及しています。
マスク氏、独自AI立ち上げへ MS・グーグルに対抗
また、対話型AI「チャットGPT」の開発元でマイクロソフトの出資を受ける新興企業オープンAIについて、今や「マイクロソフトと緊密な関係」を持つ「クローズドソース」の「営利組織」になり、「AIにうそをつくよう訓練している」などと批判した。グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏についても、AIの安全性を真剣に考えていないと非難した。
— 出典:ロイター
大手メディアが報じない〝不都合な真実〟
このような報道を見ると、マスク氏が現状のLLM(大規模言語モデル)の開発や管理状況に強い不満、そして危機感を持っていることは明らかです。そして、往々にして「人類を滅ぼすかもしれない」「核兵器に並に危険」といった表現で懸念が表明されてきましたが……マスク氏の政治的な思想心情と米国テック業界の現状を照らし合わせてみると、また別の一面が見えてきます。