MR/ARヘッドセットとOS
Appleは「MacやiPhone、iPadを超える」ために長年準備してきたMR/ARヘッドセットに1週間のカンファレンスの大半の時間を割くと見込まれています。また、ヘッドセットと連動するApp Storeや開発ツールなどのアナウンスも見込まれています。
このAR/VRヘッドセットはApple Watchのようなバンドとフェイスにメッシュをあしらった軽量なデザインで、ARとVRをデジタルクラウンのようなコントロールノブを使って切り替えられるとされています。その他に噂されている機能は以下の通りです。
- 4KマイクロOLEDディスプレイ
- 度付きレンズのオプション
- Macに採用されているような強力なApple製シリコンチップを搭載
- 独自のApp Store、FaceTime体験、iPhone/iPadアプリの実行
- 機能を備えた専用xrOSオペレーティングシステム
- 物理的なコントローラを使わないジェスチャーベースの制御方法
- 表情の読み取り、体の動きの検出、周囲のマッピングが可能な十数台のカメラ
- 虹彩スキャンによる認証
- 腰に装着する外部バッテリーパック
一見するとAppleはゴーグル/メガネ型デバイスにおける競争でMetaなどに遅れをとっているように見えますが、Appleの複数の幹部は「このデバイスはスタートが遅いが、最終的にはiPhoneに取って代わる機会を持っている」考えているそうです。しかし、ヘッドセットは発表から数カ月は発売されそうになく、開発者が複合現実のアプリやサービスを作る時間を確保できるような、余裕をもったスケジュールになることが見込みまれています。なお、Appleはかつて「3月にヘッドセットを発表するつもり」だったようで、その場合は9月に一般販売が予定されてとのこと。しかし、今回の発表が6月であること、そして最近の製造上の問題により、その工程が遅れる可能性があることから、ガーマン記者は「Appleが年末年始に間に合わせることができれば、それだけで満足だろう」としています。