マエケンこと前田健太投手が
トミージョン手術を経て先日復帰を果たしましたね!
復活を心待ちにしていたファンの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はトミージョン手術について掘り下げていきます!
「トミージョン手術って何?」
「利点や欠点は?」
「経験者はだれがいるの?」
といった疑問にお答えしていきますので、
ぜひ最後まで読んでいってくださいね~!
マエケンこと前田健太投手が
トミージョン手術を経て先日復帰を果たしましたね!
復活を心待ちにしていたファンの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はトミージョン手術について掘り下げていきます!
「トミージョン手術って何?」
「利点や欠点は?」
「経験者はだれがいるの?」
といった疑問にお答えしていきますので、
ぜひ最後まで読んでいってくださいね~!
トミージョン手術とは、
肘の腱や靭帯の損傷・断裂に対する手術です。
損傷した腱・靭帯を一度切除し、
別の体の部位から正常なものを移植します。
名称の由来は、初めてこの手術を受けたMLBのピッチャー
から来ています。
(ちなみにフランク・ジョーブという医師が考案者です)
1974年にはじめてトミージョンが受けて、
それ以降50年近くにわたって多くの選手が受けてきました。
肘の靭帯を痛めるのは特にピッチャーに多いことですが、
投球モーションをくりかえす中で
骨同士をつなぐ靭帯がダメージを受けます。
特に小学生ぐらいからずっとピッチャーをやっている人だと、
それだけダメージが蓄積するため要注意です。
このダメージの度合いはⅠ~Ⅲまであり、
一番大きいⅢになると完全に靭帯が
断裂した状態を指します。
考えただけでもゾッとしますね……。
トミージョン手術の利点や欠点について
ご紹介していきます。
同じように肘の靭帯損傷に対しての治療法である
「PRP療法」と比較しました!
※PRP療法
:患者本人の血液から、血小板を多く含む血漿のみを取り出し
患部に注射することで自然治癒力を高める治療法
トミージョン手術の利点・欠点について
結論から言うと、
利点:成功率が高い
欠点:復帰までに時間がかかる
と言えます。
項目を一つずつ見ていきましょう。
トミージョンは治療法として確立されてきており
80~90%という確率。
一方PRP療法に関しては80%以上という報告もあれば、
「肘の治療には使いたくない」というような声もあり
信憑性はまだまだといったところでしょうか。
いずれも治療後に痛みが再発し、再度の治療を余儀なくされたり
ケガをする前のパフォーマンスに戻すことができなかったり
というようなケースもあります。
単純な手術・治療の効果だけでなく、
その後適切にリハビリをすることも
復帰には欠かせない要件のようです。
トミージョンは約10万円に対し
PRP療法はおよそ4万円です。
ただ、PRP療法は本記事の執筆時点で
保険適用外のため全額自己負担、
また使用する器具等によっても治療費が前後するようなので、
治療を受けたい場合は医療機関に確認しましょう。
トミージョンの方が復帰までにかかる時間が長く、
1年~1年半と言われています。
マー君こと田中将大投手はかつてPRP療法を受けて
約2カ月で復帰しているようです。
腱・靭帯にメスを入れるか入れないかの違いが
影響していると考えられます。
単純にどちらがいい・悪いというのは判断できません。
ただ、現時点での両者の実績を見ると
復帰まで時間がかかっても確実性を取る…トミージョン
できるだけ早く復帰したい…PRP
といった印象です。
どちらの治療法であっても確実性・費用・時間
それぞれリスクがあるので、世間の一般論に流されず
自分の置かれた状況に応じて選択しましょう。
「トミージョン手術を受けると球速が上がる」
という俗説が出回り、
アメリカでも肘に異常がなくても手術を希望する
アマチュア選手が多いそうです。
この俗説については、適切なリハビリ等による効果であり、
単純に手術だけの効果ではない
と考えられています。
噂を鵜吞みにして貴重な時間を棒に振ってしまった
ということがないようにしたいものですね。
はじめて日本人でのトミージョン手術例は、
ロッテ・オリオンズに所属していた三井雅晴 という選手が
1979年に受けたものです。
その三井選手以降、日本人は100人以上が受けてきました。
冒頭に挙げた前田健太投手以外の経験者についてご紹介していきます。
二刀流でWBCでも世界一に輝き、
MLBでもトップクラスのプレイヤーである大谷選手。
手術を受けたのは5年前の2018年で記憶に新しい方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
大谷選手は2017年にPRP療法も受けましたが、
それだけでは完治に至らず結局
トミージョンも受けることになったのです。
2018年10月の手術でそれから野手としての出場は続けましたが
復帰登板まで約2年、復帰後初勝利まで約3年かかっています。
その後の活躍は言うまでもありませんが、
スーパースターの道のりも苦労の連続ですね……。
こちらもWBC日本代表のスター選手。
今や36歳というベテランながら、
所属先のパドレスと6年契約を結びました!
衰え知らずの一流選手ですが、
2015年にトミージョン手術を経験。
このシーズン出場はなくやはりMLB復帰までに
2年ほど要しています。
その後は、2022年にMLB移籍後の自身タイ記録に並ぶ
16勝を上げるなど実力を発揮しており、
その活躍は手術でのブランクを感じさせません!!
ヤクルト一筋17年、
引退後は楽天でコーチも勤めた館山氏。
なんと通算で3回もトミージョン手術を受け、
191針を縫っています。
3回目の手術復帰後である2015年には6勝を上げ、
カムバック賞を受賞。
手術から復帰するにあたっての心構えとして、
長く試合に出続けるためにまずは
しっかり回復に時間をかけることを
語っていますね。
※『吉見一起 コントロールチャンネル』より
術後の復帰まで時間がかかるものの
確実性は高い手術であることが、
スター選手の実例からもお分かりいただけたのではないでしょうか。
ケガをしないためのケアも必要ですが、信頼できる手術があるのは
プレーする上で安心感につながりますね。
トミージョン手術を受けたプロ選手を応援しながら、
安全第一でプレーを楽しみましょう!!
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