2009年の「エスター」からなんと14年ぶりにその前日譚「エスター ファースト・キル」が公開となりました! 人気作の前日譚ということで本作を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。もちろん筆者もそのひとりです! また26歳のイザベル・ファーマンがエスターを再度演じることでも話題となりました。果たして「エスター ファースト・キル」はどうだったのか……。期待を胸に観に行った感想をお届けしたいと思います!
目次
- 1. あらすじ
- 2. エスターの凶暴性
- 2.1. 丁寧に進んでいくストーリー
- 2.2. 有能刑事ドナン
- 3. 一筋縄ではいかないオルブライト家
- 3.1. アレンへの愛
- 3.2. 明かされる真実に驚愕!
- 3.3. 9歳を演じたイザベル・ファーマン
- 4. 小粋な劇中歌が楽しい!
あらすじ
裕福なオルブライト家の娘エスターが行方不明になってから4年の月日がたつ。ある日、警察から彼女が発見されたという知らせを受け、両親と兄は数年ぶりの再会を喜び、6歳から10歳に成長したエスター(イザベル・ファーマン)を家に迎え入れる。再び家族そろって幸せに暮らせるかと思われたが、4年ぶりに戻ってきたエスターはどこか様子がおかしかった。(引用元:Yahoo! JAPAN映画)
エスターの凶暴性
エスターの前日譚「エスター ファースト・キル」。ストーリーは療養所から始まります。ここでの出来事は映画のなかでいえば序盤も序盤。しかしとても大きな意味を持ち、またエスターという人物がどういったものなのかをこれでもかと観客に知らしめます。自分のためなら人を傷つけることになんの躊躇もなく、そしてそのしたたかさでなにも知らない人間を手玉にとっていく様は見事としかいえません!
丁寧に進んでいくストーリー
エスターが療養所からどう抜け出したのかはぜひ本作を観て確認していただくとして、その後の展開もとてもわかりやすく描かれていると筆者は感じました。彼女がオルブライト家に決めた理由、そしてオルブライト家の娘として生活していくなかで家族との交流をうまく図るためにはどうすればいいのか。これまでの経験と度胸をまざまざと私たち観客に見せつけるエスターの姿は爽快ともいえます!
有能刑事ドナン
失踪していたエスターを探してくれていたヒロ・カナガワ演じるドナン刑事。彼なくして「エスター ファースト・キル」は語れません。出番こそ他に比べて少ないですが、彼の存在があるからこそ物語は大きく動き出します! エスターが実はニセモノなのではないか……? そう疑うドナン刑事はオルブライト家を頻繁に訪れます。それに勘づいたエスターは警戒を強めますが、さすが刑事。エスターを出し抜いて証拠を掴んだかと思いきや……!? ここからの展開でストーリーはガラッとそれまでと雰囲気を変えます!
一筋縄ではいかないオルブライト家
前作と同じように今作もエスターは身分を偽って家族の中に忍び込みます。しかも今回は血の繋がった娘になりすますのでうまくいのだろうか……とハラハラ。当然ズレたことを言ってしまうエスターに家族も疑問を浮かべます。そして観ている観客もDNA鑑定でもしたら一発でアウトじゃんとそう思うでしょう。しかしオルブライト家! ここにも誰にも言えない秘密があったのです!
アレンへの愛
前作を観ている方なら知っていると思いますが、エスターは病気を患っています。ここではその病気を明言しませんが、そのせいで彼女は大人の男性に強く惹かれる傾向が。私を見て欲しい。愛してほしい。ドナン刑事に疑われていると気付いたエスターはオルブライト家を出ようとします。しかしロッシフ・サザーランド演じる父親役のアレンを想いこれを延期。このシーンや前作からでもわかる通り、エスターは女性としての愛情に飢えているのですね……!
明かされる真実に驚愕!
ここまでの感想で、ドナン刑事にオルブライト家の秘密。そしてエスター。この三者が絡み合ったとき、ストーリーは全く違う側面を見せるのだとお伝えできていると思うのですがいかがでしょうか……! こうなるのかなぁと想像していたものを覆される衝撃。そしてクライマックスまでの怒涛の展開。正直ご都合主義な部分があることも否めないですが、それを差し引いても本作「エスター ファースト・キル」は飽きずに楽しんで観ることができる作品だと思います!
9歳を演じたイザベル・ファーマン
12歳でエスターを演じてから14年。26歳のイザベル・ファーマンが9歳の少女を演じれるのか……? そう思う方も少なくないはずです。では実際のところどうだったのか。正直にいうと、9歳は少し無理があるのではという印象です。同い年くらいの子供と一緒に映るシーンがあるのですが、やはり違和感は拭えず……。ですが全く子供に見えないかといわれるとそういったこともなく、イザベル・ファーマンの努力はもちろん、撮影手法等にも拍手を送りたいです!
小粋な劇中歌が楽しい!
劇中にちょいちょい歌が流れるのですが、それがエスターの心情やそのときのシーンとマッチしており聴いていてとても心地いいです! 歌詞も画面に映されるのでさらにわかりやすく、こういった演出も本作の見どころのひとつでしょう。意外性のあるストーリーに馴染みのいい劇中歌。ぜひみなさんも劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか!