2022年の「Google I/O」に登場したGoogle「Pixel Tablet」が、ついに連邦通信委員会(FCC)に登録されたことが明らかになりました。これは発売時期が近づいていることを示すだけではなく、興味深い新機能の搭載も明らかにするものです。
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Google「Pixel Tablet」はUWBチップを搭載
テックメディア「9to5Google」が発見したFCC申請書には、「Pixel Tablet」らしきモデルがGTU8Pとして登録されています。申請書によれば、このデバイスはWi-Fi、Bluetooth、UWB接続に対応するとのことです。
UWBチップはiPhoneやAirTagといったデバイスに搭載されています。これまでのPixelシリーズにもUWBチップは搭載されてきたものの、車のデジタルキー程度にしか利用されてきませんでした。しかし、「Pixel Tablet」にもUWBチップが搭載されたことは、Googleがこの技術をさらに活用する計画を持っていることを示唆するものです。
これについて、Android専門メディア「Android Police」は、UWBチップが搭載されたことで、「Pixel Tablet」ではスマートホームデバイスをユニークな方法で制御できるようになる可能性があるとのこと。
UWBチップは、Bluetoothなどの他の無線通信技術に比べ、正確な位置を特定できることが最大の特長です。「Android Police」は、GoogleはAppleのHomePod向け機能を模倣した「Tap to Transfer(タップして転送)」システムなどの実装を計画している可能性があると指摘しています。
この機能は、デバイスを近くに置くだけで、Androidデバイスからスマートスピーカーにオーディオ再生を転送することができるというものです。「Pixel Tablet」はNest Hubのようなスピーカー付き充電ドッグが付属する予定ですが、これによってタブレットのドッキングを解除しても、スピーカーからの音楽再生が可能になるかもしれません。
UWBチップのもう一つの応用例としては、Googleが計画している「Finder Network」に対応する可能性があげられます。これはAppleの「探す」に近いもので、UWBによって、AirTagやiPhoneのように紛失したガジェットやアイテムの位置をより正確に特定することができるようになります。
UWB技術はかなり以前から存在していましたが、以前はモバイル機器やその他の家電製品に搭載するには高価で面倒なものでした。UWBがより身近になった今、Googleはこの開発に乗じてPixel Tabletの機能を強化しようとしているようです。
FCCのリストには、「Pixel Tablet」の具体的な発売日は記載されていませんが、発売が間近に迫っていることはうかがえます。「Android Police」によると、このデバイスは2023年のGoogle I/Oイベントで発表されるかもしれないとのことです。
