Appleがタッチスクリーン搭載AirPodsケースを開発していることが、新たに公開された特許出願により明らかになりました。
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タッチ画面付きAirPodsケースの特許登場
先週、米国特許商標(USPTO)庁によって公開されたこの特許は「ヘッドフォンケースのデバイス、方法、およびグラフィカル・ユーザー・インターフェース相互作用」というものです。特許には、このケースの様々な実用例が明確に記載されており、AirPodsとケース前面のタッチスクリーンの画像も公開されています。
この画面付きケースは、ユーザーがケースからAirPodsを操作できるようにするもの。特許には以下のように記載されています。
従来からヘッドホンに関連する操作(例えば、再生制御、オーディオソースの変更、オーディオ出力モードの変更など)を制御できるヘッドホンケースデバイスが必要とされている。また、ハプティクスおよび/またはディスプレイ装置を通じて、ユーザーに情報を伝えることができるヘッドフォンケースがさらに必要である。このような方法およびインターフェースは、ワイヤレスヘッドフォンを制御するための従来の方法を任意に補完するものである。このような方法およびインターフェースは、ユーザーからの入力の数、範囲、および/または性質を減らし、より効率的なヒューマンマシンインターフェースを生成する。
実用例としては、タッチスクリーンの使用することにより、ユーザーがケースを介してApple Musicを制御し、オーディオ再生の制御、音量調整、お気に入りの曲の再生などをすることを想定しています。また、触覚フィードバックも備え、画面を見なくても操作できるようになるとのこと。
別の実用例では、ケースはタップやスワイプなどの特定のジェスチャーに反応し、画面上のコンテンツを操作したり、Siriを呼び出したりすることができるとされています。例としては、ケースを「絞る」ことで、AirPodsのリスニングモードを変更することができるとのことです。
またAppleは、ケースに追加のプロセッサとメモリを搭載することで、電話、メール、メッセージ、カメラ、カレンダー、天気、地図などを含むiPhoneアプリの操作も可能にできるとしています。便利すぎてApple Watchがいらなくなりそう……
もちろん、これは特許出願の段階であり、製品化が決まったものではありません。また、似た製品としては、JBLからタッチ画面搭載の「JBL Tour Pro 2」が登場しています。
2016年に初代AirPodsが発売されて以来、AppleはモデルごとにAirPodsケースの機能強化に取り組んできました。特に新しい「AirPods Pro」ケースは、MagSafeワイヤレス充電への対応や「探す」の精密な追跡をサポートするU1 Ultra Widebandチップ搭載、内蔵スピーカーなどの大幅強化を受けています。イヤホン側はすでに完成形にちかいことを考えると、今後Appleはケースの進化に重点を置くようになるかもしれません。