Appleは、開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference (WWDC)」の6月5日から9日まで開催を正式に発表しました。このイベントはソフトウェアの発表が主ですが、ハードウェアや新製品が発表されることもよくあります。
筆者は空飛ぶ「Apple Car」の登場を期待しているのですが……はたして(笑)。この記事では海外メディアの報道や予測をどこよりも詳しくまとめていますので、ぜひ、じっくりお読みください。
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Appleが「WWDC 2023」開催を発表、発表が期待されるモノ
今年のWWDC23はApple Parkで開催されますが、イベントはオンライン上でも公開予定です。オンライン公開は2020年から行われており、すべての開発者が無料で参加できるようになっており、この傾向は2023年も続供養です。
テックメディア「9to5Mac」が共有したAppleの公式発表は以下の通り。
Appleは本日、2023年6月5日から9日まで、毎年恒例のWorldwide Developers Conference(WWDC)をオンライン形式で開催し、初日には開発者と学生がApple Parkでの特別体験で直接お祝いする機会を設けると発表しました。
WWDC23では、デベロッパーの皆様を対象に、最新のiOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOSの進化にスポットを当て、無料で公開します。また、デベロッパーの皆様の革新的なアプリケーションの開発を支援するAppleの継続的なコミットメントの一環として、このイベントでは、Appleのエンジニアへのユニークなアクセスや、新しいテクノロジーやツールの洞察を提供し、皆様のビジョンの実現に貢献します。
直接イベントに参加したい開発者はリクエストを提出することができ、ランダムな選択プロセスによって招待状が割り当てられます。WWDC 2023の詳細については、Apple DeveloperアプリおよびApple Developerウェブサイトを通じて順次共有される予定です。
WWDC 2023:発表されるソフトウェア
WWDCでは恒例となっているように、AppleはiOS 17、iPadOS 17、macOS 14、watchOS 10、tvOS 17といった最新のソフトウェアアップデートを発表する予定です。これらのアップデートのプレビューは基調講演イベント後に開発者に提供され、開発者は秋の一般発売前に新機能を活用したアプリを作成できるようになります。
これらのソフトウェアの詳細は不明ですが、Apple専門の米メディア「MacRumors」によると、iOSにはユーザーの要望が多かったいくつかの機能がもたらされるとのこと。また、AppleはEUの規制により、iPhoneへのアプリのサイドロードを許可する対応を求められています。
WWDC2023:登場しそうな新製品
WWDC23ではハードウェアの発表が保証されているわけではありませんが、これまでにもAppleがイベント中に新製品を発表した例はいくつもあります。2022年には「MacBook Pro」と「MacBook Air」が発表されました。
最も待ち望まれている製品の1つが、長年噂されてきたAR/VRヘッドセットです。「MacRumors」は、このヘッドセットはWWDC 2023で披露されれば、年明けの正式発表までにこのデバイス用のアプリケーションや体験を作成する十分な時間を得ることができると指摘しています。
「9to5Mac」も、Appleがソフトウェア・アップデートに加え、WWDC 2023で初のAR/VRヘッドセット「Reality Pro」を発表する可能性があるとと指摘しました。
また、WWDC 2023の招待状に描かれているカラフルな波も憶測を呼んでいます。テックメディア「Cult of Mac」はこれについて、VRヘッドセットでよく使われる「パンケーキレンズアレイ」に似ているという指摘を取り上げています。
Specifically, the WWDC invite resembles what is called a pancake lens array (🥞yum!), which is often used in… VR goggles. pic.twitter.com/TlVhat2cAr
— Halide (@halidecamera) March 29, 2023
もちろんこの波が単にApple Park内の虹の構造物を指しているだけかもしれませんが、Appleがイベントの招待状でヒントを出すことは珍しいことではありません。例えば、2022年9月のFar Outイベントの星空いっぱいの招待状は、iPhone 14シリーズに搭載される衛星通信機能への言及と解釈されており、この予測は実際に的中しました。
このAR/VRヘッドセットはApple Watchのようなバンドとフェイスにメッシュをあしらった軽量なデザインで、ARとVRをデジタルクラウンのようなコントロールノブを使って切り替えられるとされています。その他に噂されている機能は以下の通りです。
- 4KマイクロOLEDディスプレイ
- 度付きレンズのオプション
- Macに採用されているような強力なApple製シリコンチップを搭載
- 独自のApp Store、FaceTime体験、iPhone/iPadアプリの実行
- 機能を備えた専用xrOSオペレーティングシステム
- 物理的なコントローラを使わないジェスチャーベースの制御方法
- 表情の読み取り、体の動きの検出、周囲のマッピングが可能な十数台のカメラ
- 虹彩スキャンによる認証
- 腰に装着する外部バッテリーパック
このヘッドセットの他、新しいソフトウェアプラットフォームや開発者向けツールも、デバイスとともに発表されると予想されています。
また「MacRumors」は、「WWDC 2023」で発表される可能性のあるもう1つのハードウェアとして、Appleシリコン搭載の「Mac Pro」を挙げています。このモデルに大幅なデザイン変更はないと考えられていますが、このアップデートの最大の焦点は、IntelプロセッサからAppleの自社製シリコンチップへの移行です。
これらのリークや噂が正しければ、今回の発表会の目玉は間違いなくAR/VRヘッドセット「Reality Pro」となりそうです。残念ながら空飛ぶApple Carの発表はなさそうですが、久々のApple新デバイス登場には心が踊ります。