現在、Macには「タッチスクリーン」が搭載されていませんが、数年後にはタッチスクリーンを搭載したMacが登場するかもしれません。その根拠について、Apple専門の米メディア「Macrumors」が解説しています。
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Macはタッチスクリーンを搭載するのか?
経済紙記者のマーク・ガーマン氏によると、Appleのエンジニアはタッチスクリーンを搭載したMacの開発に積極的に取り組んでおり、タッチスクリーンを搭載した最初のMacの1つはMacBook Proの有機ELバージョンになるかもしれないとのことです。
タッチスクリーンを搭載した初のMacは、トラックパッドとキーボードを備えた今まで通りのデザインを引き続き採用すると予想されています。つまり、デザインを維持しつつ、iPhoneやiPadのようなタッチ入力に対応したディスプレイを搭載するということです。
ガーマン氏は、Macがタッチスクリーンに対応しても搭載されるOSは「macOS」になる可能性が高いと述べています。AppleシリコンMacの発売により、OSの境界線が曖昧になりましたが、現時点でAppleは「iPadOS」と「macOS」を組み合わせることは考えていないようです。
ただ、Appleの幹部はタッチスクリーンのMacをリリースする計画はないと、長年にわたって何度も発言してきました。例えば2021年、Appleのハードウェアエンジニアリングチーフであるジョン・ターナス氏は「最高のタッチコンピュータはiPadです。Macはタッチではなく間接入力に最適化されています。そのため、それを変更する理由は特に感じていない」と述べています。
さらに、2020年にAppleのソフトウェアエンジニアリングチーフであるクレイグ・フェデリギ氏も「Macの人間工学では手を表面に置く必要があるとAppleは考えています。また、スクリーンをタッチするために腕を上げることは疲労につながると考えている」と述べています。
しかし現状、ほとんどのPCメーカーが何らかのタッチベースのタブレットとノートパソコンのハイブリッドデバイスを製造しており、消費者目線ではMacBookが劣ってみえることは否定できません。Appleの競合であるHP、Lenovo、Dell、Asus、Microsoft、Google、Samsungの各社は全て、タッチディスプレイを搭載したノートパソコンを発売しています。
そのため、Macにタッチスクリーンを搭載することに否定的だったAppleも競合に対抗するために対応を変える可能性は十分に考えられます。「Macrumors」によれば、初のタッチスクリーンMacは早ければ2025年に登場する可能性があるとのことです。