3月6日、BTSのジミンが過去に発表した自作曲『Promise(約束)』『Christmas Love』を配信しました。『Promise(約束)』『Christmas Love』は、2018年にサプライズで公開されたものの、正式なリリースが無かった曲。
3月24日にソロアルバムをリリースするジミンが、新しい作品に先駆けて、過去の作品をお披露目してくれました。
3月6日、BTSのジミンが過去に発表した自作曲『Promise(約束)』『Christmas Love』を配信しました。『Promise(約束)』『Christmas Love』は、2018年にサプライズで公開されたものの、正式なリリースが無かった曲。
3月24日にソロアルバムをリリースするジミンが、新しい作品に先駆けて、過去の作品をお披露目してくれました。
3月24日に初のソロアルバムをリリースするジミン。アルバムに先駆けて、過去に制作した『Promise/約束』『Christmas Love』の2曲を正式にリリースしました。
どちらもARMYからの支持が高く、正式な音源リリースが待たれていた曲です。ジミンの初ソロアルバムという節目、そして兵役前という節目に、素晴らしいプレゼントをくれました。
『Promise/約束』は、2018年12月31日にストリーミング配信された曲です。事前の告知も無く公開されたため、突然の配信にARMYはびっくり。ジミン初の自作曲となり、作詞作曲にジミンが関わりました。
ジミンは当時、「皆さん、長く待っていたでしょう? いよいよ僕のソロ曲を公開することになりました」「初めての自作曲なので、未熟な部分もあると思いますが、たくさん聴いてください。待って下さったARMYのみなさん、ありがとうございます」と、メッセージを贈りました。
『Promise/約束』は、アコースティックギターとジミンの歌声で構成されたシンプルな曲。まるで砂糖菓子の様に甘いジミンの歌声が、切なくも優しいメロディーを歌い上げます。
歌詞は、ジミンがジミン自身に訴えかける内容。「いつから君は僕を苦しめるようになったの?」「君も苦しいよね。だって君は僕自身」「これからは君に約束する 1日に何度でも 1人だと思っても自分を見捨てないと」「約束するよ」。何らかの苦しみから解き放たれたジミンが、自分自身を愛し、大切にしたいと誓う。ジミンの柔らかな心の声を歌い上げています。
楽曲の英語部分の歌詞には、RM(ナムジュン)が参加しました。
2019年1月末のこと。ジミンは動画配信に登場し、『Promise/約束』を制作した理由について解説しました。
もともとは暗い曲で、自分の悪口の様な曲を考えていたジミン。しかし、徐々に状況が良くなり、当初の構想が薄れていったとか。心境の変化により、どう歌詞を紡ぐか悩んでいた時に、アメリカのコンサートで『約束』という言葉を思いついたそう。歌詞の中の「君」はジミン自身で、ジミンがジミンを思い歌う曲です。歌詞に「君」を出したところが、いちばん大きな変化だったと語っています。
英語の部分は、ナムジュンと相談しながら紡いだとも語りました。
ジミンは、「自分の性格の優柔不断さ、素直になれないこと」に悩んでいたそう。自分が思うことを正直に言いたい、辛いと言いたい。それができないことに、ずっと悩んでいたというジミン。しかし、アメリカでのコンサートでステージに立ちながら、「状況が辛くなっても、自分を責めないようにしよう」「僕自身を悪く言わないようにしよう」と、決意したそうです。そこで浮かんだワードが『約束』でした。
ジミンが語るアメリカの公演は、NYのシティフィールド公演のこと。当時のBTSは、メンバー全員が心に余裕を持てず、すり減っていたと言います。ジミンも例外ではなく、様々なことに悩んでいたのでしょう。辛い状況から光を掬い上げ、『約束』を綴ったジミン。彼にとってもARMYにとっても、とても大切な曲です。
世界に名を馳せ、輝かしい活動を見せてきたBTSですが、彼らは最初からスターだったわけではありません。小さな事務所から出発した彼らは、生き方も音楽性も模索しながらここまで来ました。昇り詰める過程の中で、彼らが背負う荷物も少しずつ重くなり、苦しみを吐露したこともあります。ジミンもまた、もがき苦しんできた時期があったのでしょう。
『Promise/約束』には、ジミンが、そしてBTSが乗り越えてきた苦難が詰まっています。BTSのスターへの道を知る上で、重要な曲であることは間違いありません。
『Promise/約束』には、他にも特別なエピソードがあります。メンバーのJ-HOPE(ホソク)が、ジミンに手作りのCD+フォトブックを作ってプレゼント。ジミンのために、ホソクが自ら『Promise/約束』をCDに焼き、写真集を作ってくれました。この粋な計らいに、ジミンは心から驚いた様子。他のメンバーも、一様に驚きの表情を見せました。
ジミン初の自作曲、そして苦悩から光を得た記録の曲として、ホソクは大切に形にしてくれたのでしょう。ちなみに、写真集の表紙を飾る写真は、Vの撮影によるものです。この写真は、配信後の音源サイトでも観られます。
こちらのエピソードは、BTSのバラエティ番組『Run BTS!』で視聴可能です(日本語字幕なし)。
もう一曲の『Christmas Love』は、ジミンが「初めて雪を見た時の気持ち」を綴ったもの。幼い日の一瞬の感動を記憶しているところが、まさにジミンらしいでしょう。
2020年12月24日に、突然発表された『Christmas Love』について、ジミンはこう語っています。
「人は大人に成長すると、子供のころを懐かしく思う」
「大人になっても、子供の頃の無垢な喜びを覚えているものだ。その当時が懐かしくて、幼い日を思い出すのだと思う」
「成長するごとに責任感を覚え、その責任感から私たちは自制するようになる。でも、大人になっても子供の頃の様な感情は持っていると思う」
「子供の様に無垢な感情を表現してみる1日が、この1日(クリスマス)になればいいと思った」
ジミンの温かな願いと優しさが、たくさんつまった曲です。
こちらで曲を聴くことができます。
ダイナミックな世界観で人々を魅了するBTSですが、ジミンのソロ曲はどれも個人の素朴な願い、思いを綴ったものです。3月24日発売のソロアルバムも、ジミンがコロナ禍の中で感じた感情が綴られていると言います。プライベートをほぼ明かさないジミンが、彼の一面を音楽で表現してくれることは、彼を知る上でとても重要なものとなるでしょう。
ジミンの楽曲を聴くと、「どれだけスーパースターになっても、人間の喜びは変わらない。小さな日常に喜びを見出すことだ」と気付かされます。彼の優しい歌声が紡ぐ美しい世界、温かい世界に触れてみてください。
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