テックを題材に取り扱うハッカー兼アーティストのマック・ピアース氏が、多くの監視カメラに使われている重要な部品を逆利用し、カメラを無効化する監視防止用パーカーを制作しています。
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監視カメラの部品を利用した監視防止パーカー
ピアース氏が公開した「Camera Shy Hoodie」は、12個の高出力赤外線LEDをフード付近に縫い付けたDIYの監視防止用パーカーです。
監視を防止する方法は至って単純で、赤外線によって監視カメラの目をくらませるというもの。袖に縫い付けられたスイッチをオンにすることで、赤外線LEDを点滅させ、夜間監視カメラから顔を光で隠すことができます。
このLEDは、赤外線投光器としてセキュリティカメラに使用されているもの。この赤外線は目には見えないため、着用者はもちろん、近くにいる人にも「Camera Shy Hoodie」を着ていることはバレません。
ピアース氏によると、このパーカーの製作費は約200ドル(約2.7万円)で、ほとんどが既製品の部品を使用して組み立てられたとのこと。同氏は、パーカーの製作に関連するすべてのソフトウェアと設計図をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開し、操作に使用するコードもオープンソース化しています。
なおピアース氏は以前、顔認証で着用者を認識できなくすることを目的とした帽子「オプトアウト・キャップ」なども制作していました。同氏は「監視技術は、非常に強力で広く行き渡るところまで来ている」と警告しており、「私たちにも、それらに対抗する方法がある」ということを示したいと述べています。